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屋根のてっぺんの瓦(棟)が崩れてきたけど・・・|平塚・株式会社いらか|屋根専門

そもそもなぜ崩れる?!

 

 

このように瓦でも棟が崩れます。

屋根のてっぺん(棟)って何?!

 

 

瓦屋根のてっぺん部分を

「棟 ムネ」と呼びます

 

なんで崩れるの?!

 

 

実は棟の中はこのような構造になっています。

赤い矢印部分が

「漆喰 しっくい」

 

オレンジ矢印部分が

「屋根土」

です。

 

 

屋根土は棟を固定する役割

しっくいは屋根土を

雨水などから保護する役割

 

なんです

 

瓦は一生モノではなかったの?!

 

結論をお伝えすると

 

定期的なメンテナンスを行っていれば一生モノ

 

ですが・・・・

 

ノーメンテだと30年前後で壊れてきます

 

そして一番先に壊れるのが

棟なんですね。

 

 

理由は雨水により

白い部分の漆喰が劣化し崩れ

 

 

 

この写真のように

内側の屋根土まで崩れてしまうからです

 

棟の補修方法の違いって?!

 

補修方法は大きく分けて2種類?!

 

・漆喰の塗り直し

・棟の取り直し

 

「棟を補修する」ってことは変わりませんが

 

この二つは全然違う!

 

まずはしっくい補修から

 

 

崩れそうな棟

 

この白い部分だけを「塗り直す」もしくは「増し塗り」します。

 

問題なのは「増し塗り」です

ちまみに

 

最も安く&簡単にできるのも「増し塗り」です

 

 

 

この赤い部分が「もともとの漆喰です」

 

 

 

オレンジの部分が「増し塗りしたしっくい」

 

重ねて塗れば当然外側に出っ張りますね

 

それがどう影響するのか・・・・

 

 

外側に出っ張れば

当然雨水に当たりやすくなります

 

しっくいは雨水の影響で劣化していくので

雨水が当たりやすい環境だと劣化スピードは速いです。

 

なので

しっくいの増し塗りは短期間しか持たない

 

 

棟補修で金額に差があった場合は要注意です!
 
 

では次に
・棟の取り直し工事です

 

棟の取り直しは赤枠の部分を全て交換します。

 

 

一度すべての瓦を移動します

 

 

次のその移動した部分に

防水強化ための防水シートをはります

なぜならシートを折り曲げる必要のあるこの部分が

 

棟はもっとも早く劣化するからです

 

 

 

その次は「強力棟金具」を取り付けます

 

 

 

強力棟

 

 

 

この金具の上に木を取り付け

その木と棟瓦をビス固定するので

万が一土が流れても瓦が脱落する心配はかなり減ります

 

棟の補修は難易度が高い

 

難易度が高いというより

修理出来る職人さんがとても少ない

のです。

 

屋根の職人さんでも

スレート(コロニアル)から板金から瓦までやる。という人はかなり少数です。

 

物の価値は「希少性の影響を受ける」ので

自然と職人さんの工賃も上がります、出来る人が少ないので。

 

 

 

瓦の補修工事費用が安く出来ない理由はそのあたりにあります。

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

 

成田 崇

・かわらぶき2級技能士

・瓦屋根工事技師

・瓦屋根診断技師

 

趣味

サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

 

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。

 

本日のテーマ
Kmewルーガってどんな屋根材?!
ルーガの特徴って?!

 

瓦の見た目で軽い

 

そうなんです、ルーガは瓦と同じような見た目です。

 

これは和瓦です(葺き替え施工前)

 

葺き替え施工後

これがROOGA雅 モダングレー色

 

 

ROOGAは2種類ある?!

 

和瓦タイプと平板瓦タイプがあります

簡単に言うと和風と洋風といった感じでしょうか

LINE UP / ROOGA[雅]

ROOGA雅(和瓦風)

LINE UP / ROOGA[鉄平]

ROOGA鉄平(平板瓦風)

             

こちらはROOGA鉄平 ストーングリーン色

 

金額は若干鉄平の方が安いです

3点止めなので風に強い

 

この赤丸の部分を専用釘で留め付けます

 

屋根裏面への漏水量が少ない

 

一般的な陶器瓦はこの一か所のみ

 

 

 

瓦は強風などで飛ばされてしまうデメリットがあります。

 

強風でも飛散しにくい

 

こちらも併せてごらんください

 

コロニアルと同じ重さ

 

1 Kmewコロニアル 約20kg/㎡
2 陶器瓦 和和瓦 約60kg/㎡
2 ニチハ 横暖ルーフ 約5.5kg/㎡
2 LIXIL  Tルーフ 約7kg/㎡
3 ROOGA雅 約20kg/㎡

 

上がコロニアルグラッサ

下がルーガ雅

 

これだけ厚みが違うのに同じ重さ?!

 

と思う方も多いと思いますが

 

同じなんです

 

 

瓦と同じ断熱性と遮音性

 

ほとんど瓦と同じ施工方法なので

野地板と瓦の間に空間が出来ます。

 

※黒い棒のようなものが「瓦桟」です

 

ルーフィング完了後に「瓦桟」と呼ばれる

横桟を打ちます

 

この隙間が超大事!

 

この空間があることで

断熱性と遮音性を獲得している

と言っても過言ではありません。

 

瓦が長く日本で愛されている理由

歴史や先人の知恵は計り知れない

 

 

棟も乾式工法で軽量!?

ROOGAは乾式工法と言って

アルミの面戸材を使います。

 

 

これが日本瓦の棟です

屋根土を使うのでかなりの重さになります

 

入母屋屋根でも施工可能

 

最後に特殊な屋根形状にも対応しているROOGAをご覧いただきたいと思います。

 

入母屋屋根と呼ばれる

ジャパニーズトラディショナルスタイルです。

 

 

このトラディショナルな屋根に違和感なくフィットするのは

ルーガ雅しかないのでは?と思うぐらい

フィットしています。

 

「瓦の見た目で軽くしたい!」という方には

とてもおすすめのROOGAシリーズでした。

 

 

 

こちらも併せてごらん下さい。

 

この記事を書いた人

 

成田 崇

・かわらぶき2級技能士

・瓦屋根工事技師

・瓦屋根診断技師

 

趣味

サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

 

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。