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雨樋掃除の料金相場と失敗しない業者選び|施工事例も紹介

ふと自宅を見上げた時、雨樋から草が生えていたり、雨の日に水が滝のように溢れていたりするのを見て、「掃除が必要かも…」と感じたことはありませんか。

雨樋の詰まりは、見た目が悪いだけでなく、放置すると雨漏りや外壁の劣化、さらには建物の基礎部分へのダメージといった深刻なトラブルを引き起こす原因となります。

いざ業者に頼もうと思っても、「料金相場はいくら?」「どこに頼めば安心?」「自分で掃除するのは危険?」など、次々と疑問が湧いてくることでしょう。

この記事では、屋根や外壁の専門家として活動してきた私たち「いらか」が、雨樋掃除に関するあなたの全ての疑問に答えます。

具体的な料金相場から、後悔しない業者選びのチェックリスト、ご自身で作業する場合の安全対策とリスク、そしてプロによる施工事例まで徹底的に解説します。

雨樋のトラブルは、住まい全体の健康に関わる重要なサインです。私たち「いらか」は、単なる掃除だけでなく、雨樋の状態をプロの目でしっかり点検し、お客様の住まいにとって最適なご提案をいたします。

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雨樋掃除の料金相場と費用内訳

雨樋掃除を業者に依頼する際、最も気になるのが「費用」です。ここでは、具体的な料金相場と、その価格がどのように決まるのか、詳細な内訳を解説します。適正価格を知ることが、信頼できる業者選びの第一歩です。

 

雨樋掃除の全国相場と価格の決まり方

雨樋掃除の料金は、業者によって算出方法が異なりますが、主に「一式料金」と「メートル単価」の2つのパターンがあります。

 

■全国的な料金相場

一式料金の場合一般的な2階建て住宅(雨樋の全長30m~40m程度)で、20,000円~30,000円が相場です。これに出張費や諸経費が加算されることがあります。

・メートル単価の場合1mあたり500円~3,000円が目安となります。単純な清掃のみか、高所作業か、詰まりの状況などによって単価は変動します。

 

■価格の決まり方(一般的な内訳) 料金は通常、以下の項目を組み合わせて算出されます。

・基本料金・作業費:掃除作業そのものにかかる費用。雨樋の長さや汚れの度合いで決まります。

・高所作業費:2階建て以上の建物で、はしごや脚立を使って作業する場合に追加される費用です。

・出張費:業者の拠点から現場までの距離に応じて発生する費用。

・ゴミ処分費:雨樋から回収した落ち葉や土砂などのゴミを処分するための費用。

・諸経費:上記以外の経費。

 

見積もりを依頼する際は、これらの内訳が明確に記載されているかを確認することが重要です。「作業一式」としか書かれていない見積書は、後から追加料金を請求されるトラブルの原因になりやすいため注意が必要です。

 

部分掃除・全体掃除・高所作業の費用や追加料金の目安

掃除する範囲や建物の状況によって、料金は変動します。ここでは、ケース別の費用目安と、追加料金が発生する可能性のある項目について解説します。

 

■1階部分のみなど「部分掃除」の費用目安

はしごなどを使わずに安全に作業できる1階部分のカーポートやベランダの雨樋のみを掃除する場合、8,000円~15,000円程度が目安です。

 

■家全体の「全体掃除」の費用目安

一般的な2階建て住宅の雨樋をすべて掃除する場合、前述の通り20,000円~30,000円が相場となります。

 

■高所作業や特殊なケースでの追加料金

・高所作業費:2階建ての住宅では、5,000円~10,000円程度の追加料金がかかるのが一般的です。3階建てになると、さらに高額になるか、足場の設置が必須となる場合があります。

・竪樋(たてどい)の詰まり解消:地面に垂直に設置されたパイプ(竪樋)の内部が詰まっている場合、専用のワイヤーや高圧洗浄機(※後述しますが、使用には注意が必要)を使った作業が必要となり、1箇所あたり5,000円~20,000円の追加料金が発生することがあります。

雨樋ネットの設置・清掃:すでに落ち葉除けネットが設置されている場合、その脱着や清掃に手間がかかるため、追加料金がかかる可能性があります。

 

料金が変動する要素(屋根形状・集水パイプ・脚立/足場設置など)

基本料金以外にも、以下のような建物の条件によって料金は大きく変動します。これらの要素が、見積もり金額にどう影響するかを理解しておきましょう。

 

・屋根の形状・勾配 屋根の勾配が急であるほど、屋根上での作業の危険性が増し、作業員の安全確保に追加の対策が必要になるため、料金が高くなる傾向があります。

・集水器や竪樋(集水パイプ)の詰まり具合 軒樋からの雨水を集める「集水器」や、地面に水を流す「竪樋」の内部で、長年の汚れが固まってしまっている場合、解消作業に特別な道具と時間が必要となり、追加料金が発生します。

・はしご・脚立が使えない環境 隣の家との距離が近い、地面が不安定で脚立を安全に設置できない、といったケースでは、通常の作業ができません。

・足場の設置が必要な場合 3階建て以上の建物や、上記のように安全な作業スペースが確保できない場合、作業員の安全と品質を確保するために「足場の設置」が必須となります。足場を設置する場合の費用は、一般的な住宅で15万円~25万円程度が別途必要となり、総額が大きく変わります。

 

外壁塗装・修理・リフォームと雨樋掃除を同時依頼する場合の費用比較

「雨樋掃除だけで足場に十数万円もかけるのは…」と感じる方も多いでしょう。そこで、私たち「いらか」のような屋根・外壁の専門業者が強くお勧めするのが、他のリフォームとの同時施工です。

外壁塗装や屋根の修理・葺き替え工事を行う際には、いずれにせよ足場を設置します。この足場を有効活用し、同時に雨樋の掃除や点検、必要であれば修理・交換を行うことで、足場代を一度で済ませることができるのです。

・単体で依頼した場合:雨樋掃除 2.5万円 + 足場設置 15万円 = 17.5万円

・外壁塗装と同時依頼した場合:外壁塗装 〇〇万円 + 雨樋掃除 2.5万円(足場代は塗装工事に含まれる)

このように、本来なら足場代として別途かかったはずの費用が丸々節約でき、非常にお得になります。

私たち「いらか」にご依頼いただければ、外壁塗装や屋根修理のお見積もりの際に、雨樋の点検・清掃も合わせた最適なプランをご提案いたします。長期的な視点で住まいのメンテナンスを考えるなら、ぜひ同時施工をご検討ください。

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後悔しない雨樋掃除業者の選び方・チェックリスト

料金の安さだけで業者を選んでしまうと、「きちんと掃除されていなかった」「追加で高額な請求をされた」「雨樋を壊された」といったトラブルに繋がりかねません。ここでは、信頼できる優良業者を見極めるための具体的なチェックポイントを解説します。

 

信頼できる業者の見分け方と見積もりの比較ポイント

優良な業者には、いくつかの共通点があります。以下のチェックリストを参考に、業者を慎重に吟味しましょう。

 

【信頼できる業者選びのチェックリスト】

□ 建設業許可や関連資格を持っているか? 屋根工事や板金工事に関する許可や資格は、専門知識と技術力の証です。

□ 会社のホームページに施工事例が豊富に掲載されているか? 写真付きの具体的な事例が多いほど、経験が豊富であると判断できます。

□ 事前にしっかりと現地調査を行ってくれるか? 電話やメールだけで安易に見積もりを出す業者は危険です。実際に雨樋の状態を見て、的確な診断をしてくれる業者を選びましょう。

□ 見積書の内訳が詳細で分かりやすいか? 「一式」ではなく、「作業内容」「単価」「数量」などが明確に記載されているかを確認します。不明な点は遠慮なく質問し、丁寧に答えてくれるかも重要です。

□ 万が一の事故に備え、損害賠償責任保険に加入しているか? 作業中に誤ってカーポートを傷つけたり、隣家の物を破損させたりといった事故に備え、保険に加入しているかは必ず確認しましょう。

□ 口コミや評判は良いか? 第三者の客観的な評価も参考にしましょう。

 

【見積もりの比較ポイント】 料金を比較する際は、必ず2~3社から相見積もりを取ることをお勧めします。その際、単純な合計金額の安さだけで判断してはいけません。

・作業範囲の確認:どこからどこまで掃除してくれるのか、ゴミの処分は含まれるのか。

・作業内容の確認:竪樋内部の詰まりにも対応してくれるのか。

・保証の有無:作業後に不具合があった場合の保証はあるか。

 

これらの条件を揃えて比較することで、本当にコストパフォーマンスの高い業者を見つけることができます。

 

追加工事やトラブル防止のための質問・確認事項

見積もりや契約の前には、些細なことでも疑問点を解消しておくことが、後のトラブルを防ぐ鍵となります。以下の質問リストを参考に、業者に直接確認してみましょう。

 

■料金に関する質問

 ・「この見積もり金額以外に、当日追加で料金が発生する可能性はありますか?あるとすれば、どのようなケースですか?」

 ・「竪樋の内部にひどい詰まりがあった場合、どのように対応しますか?その際の追加費用はいくらですか?」

 

■作業内容・修理に関する質問

 ・「掃除中に雨樋の破損や歪みが見つかった場合、修理もお願いできますか?その場合の費用はどのくらいですか?」

 ・「作業時間はどのくらいかかりますか?」

 ・「作業当日に、在宅している必要はありますか?」

 

■保証に関する質問

 ・「作業後に、万が一次の雨で水が溢れた場合など、保証はありますか?あるとすれば、どのような内容で、期間はどのくらいですか?」

 ・「保証内容を証明する書類(保証書)は発行されますか?」

これらの質問に対し、誠実かつ明確に回答してくれる業者であれば、安心して依頼できる可能性が高いでしょう。

 

プロに雨樋掃除を依頼するメリット・デメリット

「費用がかかるなら、自分で掃除した方が良いのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、プロに依頼することには、費用以上の大きなメリットがあります。ここでは、自分で掃除する場合と比較しながら、その利点と注意点を解説します。

 

専門業者へ頼むメリット(安全・施工品質・トラブル防止)

専門業者に雨樋掃除を依頼する最大のメリットは、何と言っても「安全性」です。

 

メリット1:高所作業の危険を完全に回避できる

2階建て以上の住宅の雨樋掃除は、プロでも危険を伴う作業です。脚立やはしごからの転落事故は、命に関わる大怪我に繋がります。この最も大きなリスクをゼロにできることが、業者に依頼する最大の価値です。

 

メリット2:高い施工品質で、詰まりを根本から解消できる

プロは、専用の道具と長年の経験を活かし、軒樋に溜まったゴミはもちろん、集水器や竪樋の内部といった、外からは見えない部分の詰まりまで徹底的に除去します。表面的なゴミを取り除くだけのDIYとは、仕上がりの質が全く異なります。

 

メリット3:住まいの異常を早期発見し、トラブルを未然に防げる

私たち「いらか」のような屋根・外壁の専門家は、雨樋を掃除しながら、同時に樋自体の歪みやひび割れ、固定金具の緩み、さらには屋根材や外壁の劣化状況までチェックしています。

シロアリの発生に繋がる雨漏りの兆候など、専門家でなければ気づけない住まいの異常を早期に発見し、大きなトラブルに発展する前に対処できることも、プロに依頼する大きなメリットです。

 

自分で掃除する場合との違い・失敗例

自分で掃除する場合(DIY)は、費用を抑えられるというメリットがありますが、それ以上に大きなデメリットとリスクが潜んでいます。

 

プロとの決定的な違い

プロの仕事は、詰まりを解消して「雨樋本来の排水機能を回復させる」ことです。一方、DIYの掃除は、多くの場合「見える範囲のゴミを取り除く」だけで終わりがちです。詰まりの根本原因が解決されなければ、すぐに再発してしまいます。

 

■よくあるDIYの失敗例

 ・転落事故:脚立が倒れたり、屋根から滑り落ちたりして、骨折などの大怪我を負うケース。

 ・雨樋の破損:掃除中に雨樋に体重をかけてしまい、歪ませたり割ってしまったりするケース。修理費用でかえって高くついてしまいます。

 ・詰まりの悪化:軒樋のゴミを無理やり竪樋に押し込んでしまい、パイプの奥でさらに頑固な詰まりを発生させてしまう。

 ・ご近所トラブル:高圧洗浄機を使い、泥水や汚水を隣の家の壁や車に飛散させてしまい、トラブルに発展する。

これらのリスクを考えると、特に2階以上の雨樋掃除は、安易にご自身で行うべきではないと、私たち専門家は考えます。

 

どこに頼む?ネット・ホームセンターなど依頼先比較

雨樋掃除を依頼できる業者は様々です。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った依頼先を選びましょう。

依頼先

メリット

デメリット

こんな場合にオススメ

屋根・外壁専門業者

・専門知識が豊富で施工品質が高い

・破損時の修理や交換まで対応可能

・屋根や外壁の状態も合わせて点検可能

・業者数が多く、信頼できる業者を探す手間がかかる

・根本的な解決と長期的な安心を求める場合

・外壁塗装など他のリフォームも検討している場合

便利屋・ハウスクリーニング業者

・料金が比較的安い場合がある

・他の軽作業もまとめて依頼できる

・専門性は低く、掃除が不十分な場合がある

・破損時の修理には対応できない

・1階部分の軽度なゴミの除去など、簡単な作業を頼みたい場合

ホームセンター

・窓口が身近で依頼しやすい

・実際の作業は下請け業者が行う

・中間マージンで割高になる可能性がある

・どこに頼んで良いか全く見当がつかない時の相談窓口として

ネットのマッチングサイト

・手軽に複数の業者を比較できる

・業者の質に大きなばらつきがある

・トラブル時の責任の所在が曖昧な場合がある

・あくまで業者探しのきっかけとして。契約は慎重に。

 

結論として、雨樋の掃除だけでなく、破損の可能性も考慮し、住まい全体の健康を考えるなら、私たち「いらか」のような屋根・外壁の専門業者に直接依頼するのが最も安心で確実な方法です。

 

依頼時の注意点と失敗しないポイント

業者に依頼する際に、失敗しないための最終チェックポイントです。

 

・料金の安さだけで飛びつかない:極端に安い料金には、手抜き作業や後からの追加請求などの裏がある可能性があります。

・必ず現地調査をしてもらう:正確な状況を把握せずに出す見積もりは信用できません。

・「火災保険で無料になる」という営業トークに注意:保険適用の判断は保険会社が行います。安易な言葉で契約を迫る業者には注意が必要です。

・契約書をしっかり確認する:作業内容、料金、保証内容などを書面で確認してから契約しましょう。

 

自分でできる雨樋掃除|道具と安全対策

これまでの説明でDIYのリスクはご理解いただけたかと思いますが、それでも「1階部分だけでも自分でやりたい」という方のために、その手順と、何よりも重要な安全対策について解説します。

 

自分で掃除する手順と必要な掃除道具・掃除用具一覧

作業は必ず、安全を最優先して行ってください。

 

■作業手順

 ・安全確保:動きやすい服装、滑りにくい靴、ヘルメット、軍手またはゴム手袋を着用します。

 ・集水器周りのゴミを除去:雨水が集まる集水器は、特にゴミが溜まりやすい場所です。まずここの大きなゴミを手で取り除きます。

 ・軒樋のゴミを除去:トングや移植ごて、柄の長いブラシなどを使って、軒樋に溜まった落ち葉や土砂をゴミ袋に入れていきます。

 ・水を流して確認:ゴミを取り除いたら、ホースで水を流し、集水器から竪樋へスムーズに水が流れるか、途中で溢れる場所はないかを確認します。

 

■必要な掃除道具・掃除用具リスト

 ・厚手のゴム手袋、軍手

 ・ゴミ袋

 ・トング、移植ごて(ゴミを取り除くため)

 ・柄の長いブラシ、デッキブラシ

 ・(1階部分でも高さがある場合)脚立

 ・(安全対策として)ヘルメット

 ・散水用のホース

 

高所の掃除時に脚立や足場を使う場合の安全対策

繰り返しになりますが、2階以上の高所作業をご自身で行うことは、命に関わるため絶対にお勧めしません。 どうしてもという場合は、以下の安全対策を「すべて」守ってください。一つでも守れない場合は、作業を中止し、プロに依頼してください。

 

・【絶対条件】必ず2人以上で作業する:1人がはしごや脚立をしっかりと支え、もう1人が作業します。単独での作業は絶対にやめてください。

・はしご・脚立の正しい設置:平坦で硬い、安定した地面に設置します。角度も適切に保ち、ぐらつきがないことを確認します。

・天候の確認:雨の日、雨上がり、風の強い日は、足元が滑りやすく非常に危険です。作業は必ず、よく晴れた風のない日に行ってください。

・安全装備の着用:ヘルメットはもちろん、万が一の落下に備えて「安全帯(墜落制止用器具)」を必ず着用し、建物のしっかりした部分にフックをかけます。

・無理な体勢は禁物:はしごの上から身を乗り出して作業するのは危険です。面倒でも、こまめにはしごを移動させて作業しましょう。

 

ホームセンターで揃うワイヤーブラシ・ワイヤー・ホース・高圧洗浄機など活用法

ホームセンターには便利な掃除用具がありますが、使い方を誤ると雨樋を傷つける原因になります。

 

ホース

軒樋のゴミを取り除いた後の、最終的な排水確認に使用するのが主な目的です。水圧でゴミを押し流そうとすると、竪樋の詰まりを悪化させる可能性があるので注意が必要です。

 

ワイヤーブラシ、パイプクリーナー

竪樋内部の詰まりに使用する道具ですが、専門知識がないまま無理に使うと、中でワイヤーが絡まったり、樋の内側を傷つけたりするリスクがあります。

 

高圧洗浄機

DIYでの使用は最も推奨できません。水圧が強すぎて、塩化ビニル製の雨樋は簡単に割れたり、変形したりします。また、勢いよく飛び散る泥水が、ご自宅や隣家の外壁を汚し、深刻なご近所トラブルに発展するケースが後を絶ちません。

プロは詰まりの状況に応じて水圧を調整できる専用の機材を使いますが、家庭用の高圧洗浄機での代用は非常に危険です。

 

DIY掃除のメリット・デメリットとリスク

最後に、DIYのメリットとデメリットをまとめます。

 

■メリット

業者に依頼する費用を節約できる。

 

■デメリットとリスク

・転落事故という最大のリスク

・掃除が不完全で、すぐに詰まりが再発する

・雨樋を誤って破損させ、余計な修理費用が発生する

・詰まりを悪化させてしまう可能性がある

これらのリスクを総合的に判断し、ご自身での作業が本当に適切かどうか、冷静に検討してください。

 

雨樋掃除の施工事例とよくあるトラブル

雨樋の詰まりを放置すると、具体的にどのようなトラブルに繋がるのでしょうか。私たち「いらか」が実際に経験した事例を交えながら、その危険性と正しい対処法を紹介します。

 

私たち「いらか」の施工事例

雨樋から生えた植物の撤去・清掃工事(平塚市)

お客様の状況: 築30年の建物で、雨樋の集水器から植物が生えてしまっている状況でした。かなり長い根が伸びており、このまま放置すると雨樋の詰まりを引き起こすことが懸念されていました。

ご提案・工事内容: 雨樋の詰まりを解消し、正常な機能を取り戻すため、清掃および修理工事をご提案しました。集水器から生えていた植物を、伸びていた長い根の根元からカットし、きれいに撤去しました。

結果: 詰まりの原因となっていた植物を撤去したことで、雨水がスムーズに流れるようになり、雨樋の詰まりやオーバーフローによる建物の劣化の心配がなくなりました。

▼この事例の詳細はこちら
https://www.iraka-yane.com/2025/030411442717673.html

 

火災保険で補償されるケース・対象外となる注意点

「雨樋の修理は火災保険が使える」と聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、適用には条件があり、注意が必要です。

 

■火災保険が適用される可能性のあるケース

保険が適用されるのは、「風災・雹(ひょう)災・雪災」などの自然災害によって雨樋が破損・変形した場合の「修理・交換費用」です。

・例:台風で飛んできた瓦が当たって雨樋が割れた。

・例:積雪の重みで雨樋が歪んでしまった。

 

■対象外となるケース

・経年劣化による破損やサビ。

・落ち葉やゴミが詰まっただけの「掃除」の費用。

 

■悪質な業者による保険申請トラブルに注意!

「火災保険を使えば無料で修理できますよ」と勧誘し、高額な手数料を請求したり、意図的に破損させて保険金を請求したりする悪質な業者が存在します。

保険の申請は、あくまで契約者ご自身が行うのが原則です。安易な勧誘には絶対に乗らないでください。私たち「いらか」にご相談いただければ、保険適用の可能性があるかどうかの的確なアドバイスもさせていただきます。

 

まとめ|雨樋掃除で住まいを長持ちさせるために

今回は、雨樋掃除の料金相場から業者選び、DIYのリスク、そして放置した場合のトラブル事例まで解説しました。

雨樋は、屋根に降った雨水を適切に集め、地面の排水口へとスムーズに導くことで、大切な住まいを雨水の浸入から守るという、非常に重要な役割を担っています。その機能が失われると、雨漏り、外壁の腐食、基礎の劣化といった、建物の寿命を縮める深刻な事態に直結します。

 

私たち「いらか」は、屋根・外壁工事のプロフェッショナルとして、雨樋の掃除から点検、修理・交換、さらには雨漏りや外壁の補修まで、一貫して対応することが可能です。お客様の住まいの状況を総合的に診断し、長期的な視点で最もメリットのあるご提案をさせていただきます。

「雨樋の詰まりが気になる」「料金だけでも知りたい」「一度プロにしっかり見てほしい」 そんなお悩みやご要望がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。