~遮熱材サーモバリアスリムと二重野地工法で長寿命化~
ご相談の背景
今回のお客様は、築50年以上の木造アパートを所有されているK様。
前のオーナー様が20年ほど前に、瓦の上からカバー工法で屋根改修をされていました。
しかし経年劣化が進んでいること、そして何より屋根が重くなってしまっていることを心配されて、今回ご相談いただきました。
また、お母さまからはこんなお話も。
「建物は築60年と古いけれど、これからも長くもつように、しっかりお金をかけて工事したい。」
特に断熱や遮熱への関心が高く、YouTubeで弊社の動画をご覧になり「屋根にもぜひ何か対策をしたい」と強く希望されていました。
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お客様のこだわりポイント
屋根からの熱対策はもちろんのこと、可能であれば「アルミ材での新設も検討したい」と具体的なお考えもあり、
建物に対する想いとこだわりを感じました。
実際には、窓などの開口部から熱の約7割が出入りすると言われています。
それでも「屋根にもできる限りの対策を」とご相談くださったため、サーモバリアスリムを用いた二重野地工法をご提案いたしました。
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施工内容
• 遮熱材:サーモバリアスリム
アルミ純度の高い遮熱シートを屋根全体に施工。夏の暑さ対策だけでなく、冬の冷え込みにも効果を発揮します。
• 二重野地工法
既存の野地板の上に新たに野地板を重ねることで、強度を高めつつ、遮熱効果を最大化しました。
• 換気棟を3台設置
通常より多めに設置することで、室内の熱気や湿気を効率よく排出できるようにしました。
工期は約2日間、総工費は約100万円となりました。
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施工中の工夫
築年数が経っている建物は、どうしても構造に負担がかかりやすいため、慎重な作業が求められます。
今回は足場を長期間設置し、安全を最優先に丁寧に施工を進めました。
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施工写真と解説
📷 施工前の様子
瓦の上にカバー工法を施してありましたが、20年以上経過し劣化や重さが目立っていました。
📷 屋根材撤去後の様子
古い屋根材を撤去し、下地の状態を丁寧に確認しながら進めていきます。
📷 サーモバリアスリム施工中
屋根全面にアルミ遮熱材を敷き込みます。純度の高いアルミで輻射熱を大きく反射します。
📷 二重野地板の設置
新しい野地板を重ねることで、強度と断熱性を両立。施工精度が重要な工程です。
📷 換気棟設置作業
換気棟を通常より多い3台設置し、熱気・湿気を効率的に排出できる屋根へ。
📷 完成後の屋根全景
美観だけでなく、快適性と耐久性を兼ね備えた屋根に生まれ変わりました。
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完成とお客様の声
施工後は、屋根の見た目も一新されただけでなく、遮熱性と換気性能を兼ね備えた屋根へと生まれ変わり、
お施主様にもご満足いただくことが出来ました。
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まとめ
築年数の経った建物こそ、屋根工事の品質や工法が長寿命化の鍵となります。
今回の事例のように、サーモバリアスリムと二重野地工法の組み合わせは、断熱・遮熱性能と強度の両立に効果的です。
屋根の重さや劣化でお悩みの方、また「せっかく工事するなら快適性も高めたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。