目次
パミール屋根の劣化対策|雪止めの不具合をきっかけにTルーフへ葺き替え
ご相談の背景
今回のお客様は、ご自宅の屋根に設置されている雪止め金具が1箇所外れかかっていることをきっかけに、
いらかへご連絡いただきました。
お住まいは2005年築で、屋根材にはパミールが使用されていました。
築年数が経過し、屋根全体のメンテナンスを検討されていたこともあり、
雪止めの補修だけでなく、屋根葺き替え工事についてもご相談いただきました。
雪止め金具は、屋根に積もった雪が一度に滑り落ちるのを抑えるための重要な部材です。
固定部分が緩んだり、外れかかったりしている場合、そのまま放置すると落下する危険性があるため、
早めの点検と適切な処置が必要になります。
工事内容
●Tルーフモダン 屋根葺き替え工事
●破風軒天塗装工事
今回の工事では、既存のパミール屋根を撤去し、新しい屋根材へ葺き替える工事を実施しました。
新しい屋根材には、塩害への耐性にも配慮し、天然石付き金属屋根材の「Tルーフ」を採用しました。
パミール屋根について知っておきたいこと
1. パミールとは?築年数が経過した住宅で注意したい屋根材
パミールは、ニチハが製造・販売していたスレート系の屋根材です。
1990年代後半から2000年代にかけて使用されていたため、2005年築のお住まいでも採用されている可能性があります。
一般的なスレート屋根と外観が似ているため、見た目だけでは屋根材の種類を判断しにくい場合があります。
パミールで特に注意したいのが、経年劣化によって屋根材が層状に剥がれる症状です。
屋根材の先端部分から薄い層がめくれたり、表面が何層にも分かれて剥がれたりすることがあり、
この状態は「層間剥離」と呼ばれています。
劣化が進むと、屋根材の形状が崩れたり、ひび割れや欠けが生じたりする場合もあります。
こうした症状が見られる場合、単に表面の色あせを補修すればよいというわけではありません。
屋根材そのものの状態を確認し、今後も長く安心して暮らせるよう、適切なメンテナンス方法を選ぶことが重要です。
築年数だけで劣化の程度を決めつけることはできませんが、
2000年代に建てられた住宅で屋根のメンテナンスを検討されている場合は、屋根材の種類も含めて確認することをおすすめします。
2. パミールは塗装できる?一般的なスレート屋根との違い
屋根のメンテナンスと聞くと、まず塗装を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
一般的なスレート屋根では、塗膜の劣化や色あせに対して塗装によるメンテナンスを行うことがあります。
しかし、パミールの場合は、屋根材そのものが層状に剥がれるという特有の劣化が問題になります。
表面だけを塗装しても、屋根材内部の劣化を根本的に改善できるわけではありません。
塗膜が密着する下地の状態が悪ければ、十分な耐久性を確保することも難しくなります。
そのため、劣化したパミールに対しては、一般的なスレート屋根と同じように塗装を行うのではなく、
屋根材の状態に応じて葺き替えやカバー工法を検討することが重要です。
なお、すべてのパミール屋根が同じ状態まで劣化しているわけではありません。
実際の施工方法は、屋根材の傷み具合や下地の状態、雨漏りの有無などを調査したうえで判断します。
今回のお住まいでは、雪止め金具が外れかかっていたことに加え、
築年数を踏まえて屋根全体のメンテナンスをご希望されていたため、部分的な補修ではなく葺き替え工事を行いました。
3. パミール屋根は葺き替えとカバー工法のどちらがよい?
パミール屋根のリフォームでは、主に「葺き替え」と「カバー工法」が検討されます。
どちらも屋根を新しくするための方法ですが、既存屋根の扱い方や工事内容が異なります。
葺き替え工事
葺き替え工事は、既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材へ交換する方法です。
既存屋根を撤去するため、必要に応じて下地や防水シートの状態を確認しながら工事を進められる点がメリットです。
下地の傷みが見つかった場合にも、状態に応じた補修を検討できます。
また、屋根材を一新することで、これから先のメンテナンス計画を立てやすくなります。
一方で、既存屋根の撤去や処分が必要になるため、カバー工法と比べて工事の手間や費用が大きくなる場合があります。
カバー工法
カバー工法は、既存の屋根を残したまま、その上から新しい屋根材を施工する方法です。
既存屋根の撤去作業を減らせるため、工期や費用を抑えられる場合があります。
ただし、屋根の下地が著しく傷んでいる場合や、建物の状態などによっては適さないことがあります。
パミールの場合も、既存屋根の状態や施工条件を確認したうえで判断することが大切です。

お住まいの状態に合わせた工法選びが大切
葺き替えとカバー工法には、それぞれメリットと注意点があります。
どちらか一方がすべての住宅に適しているわけではありません。
屋根材の劣化状況、防水シートや下地の状態、建物への負担、今後どのくらい住み続ける予定なのかなど、
さまざまな条件を踏まえて選択する必要があります。

今回のように、雪止め金具の不具合をきっかけに屋根全体のメンテナンスを検討する場合は、
部分補修だけで済ませるのか、将来を見据えて屋根全体を改修するのか、長期的な視点で判断することが大切です。
パミール屋根の劣化が気になっている方は、まずは専門業者に点検を依頼し、現在の状態に合った工事方法を相談してみましょう。
施工写真と解説
施工前


パミール撤去後~新規下葺き施工


Tルーフモダンを施工


まとめ
今回は、2005年築のパミール屋根で雪止め金具が外れかかっていたことをきっかけに、
屋根葺き替え工事を実施した施工事例をご紹介しました。
新しい屋根材には、塩害への耐性にも配慮したTルーフを採用し、風への耐久性にも配慮した屋根へと改修しました。
パミールは、経年劣化によって屋根材が層状に剥がれることがあるため、
一般的なスレート屋根と同じように塗装でメンテナンスするのが難しい屋根材です。
屋根材の状態によっては、葺き替えやカバー工法などの大規模なメンテナンスを検討する必要があります。
「雪止めが外れかかっている」「屋根材の劣化が気になる」「築年数が経過しているので屋根全体を確認したい」
といったお悩みがある方は、早めの点検がおすすめです。
屋根の状態を正しく把握し、お住まいに合ったメンテナンスを行うことで、
これからも安心して暮らせる住まいを維持していきましょう。
屋根葺き替え工事のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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