2023年02月15日
絶対に塗装してはいけない屋根材、パミールって?!
![成田崇](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200-1.jpg)
住宅に用いられている屋根材は多岐に渡ります。
塗装してはいけない屋根材が存在しているのをご存知でしょうか?
屋根材によっては、塗装できない場合があるので、
新築住宅の施工やリフォーム、リノベーションを予定している方は注意したいところ。
今回は、パミールについて説明します。 住宅に関心のある方は一度チェックしてください。
目次
パミールとは一体どのような屋根材なのか
パミールは、ニチハが製造していた屋根材。
1996~2008年に製造されており、現在は製造されていません。
アスベストが用いられていないのが特徴に挙げられます。
先端の凹凸が等間隔なのに加え、縦のラインが薄く入っています。
絶対に塗装してはいけない理由とは
パミールは塗装してはいけない屋根材として知られています。
話には聞いたことがあるものの、
理由は知らないと感じている方もいるのではないでしょうか?
アスベストが用いられていない関係上、剥がれやひび割れなどが起きやすいです。
![成田崇](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200-1.jpg)
屋根材の塗装を行う際に高圧洗浄を行うのですが、
高圧洗浄でパミールが破損してしまう恐れがあります。
なので、パミールを塗装することができません。
同時期のノンアスベスト製品でもさまざまな不具合報告が存在します。
パミールが用いられている既存住宅に住んでいる方はリフォーム・リノベーションの際に注意したいところ。
パミールの状態をチェックする際のポイント
パミールが劣化しているかどうかを判断するためには、
いくつかポイントをチェックする必要があります。
普段から住宅の状態に関心を持ち、いち早く対処しましょう。
チェックするポイントは以下の通り。
・層間剝離
・釘の腐食
・先端の劣化
ここでは、パミールが劣化しているかどうか判断する際のポイントについて説明します。
屋根材について興味のある方は一度チェックしてください。
層間剝離
パミールの劣化が進んでいると、ミルフィーユ状に剥がれていきます。
層状に剥がれる現象を層間剝離と呼ばれています。
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既存住宅にパミールが用いられているかどうか判断する際、
層間剝離が起きていないかチェックしたいところ。
釘の腐食
パミールには、メッキ処理の薄い釘が用いられているケースが存在します。
メッキ処理が薄いと、錆や腐食が起きやすいです。
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放置し続けていると、パミールのズレや落下が起きてしまう場合があるので、注意してください。
パミールが劣化しているかどうかを判断する際、
釘が腐食していないかどうかチェックしたいところ。
パミールの落下により、ケガなどのアクシデントが起きないようにするのも大切です。
先端の劣化
パミールが劣化し始めると、ミルフィーユ状の割れが先端に見られるようになります。
先端をよく見たら、白っぽくなっていると感じた方もいるのではないでしょうか?
パミールかどうか判断する際、まずは先端の状態をチェックすることをおすすめします。
パミールが用いられている屋根をメンテナンスする方法
塗装ができないなら、一体どのような方法でメンテナンスを行えば良いか疑問に感じているかもしれません。
パミールが用いられている屋根をメンテナンスする方法は以下の2つ。
・カバー工法
・葺き替え工法
ここでは、各メンテナンス方法について説明します。
リフォームやリノベーションを検討している方は参考にしてください。
カバー工法
カバー工法は、パミールの上から新しい屋根材を被せる工法。
パミールを撤去・処分する手間を省きつつ、費用を安く抑えることができます。
断熱性や遮音性が向上するのもポイントです。
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ただし、層間剝離でパミールが膨れ上がっていると、
カバー工法で対応できない点に注意してください。
層間剝離が起きる前にカバー工法を行うかどうか判断する必要があります。
葺き替え工法
葺き替え工法は、不要になったパミールを撤去し、新しい屋根材を設置する工法。
下地を補強できるだけでなく、屋根を軽量化することで耐震性を強化できるのがメリットです。
パミールの撤去・処分を行うため、カバー工法に比べて費用がかかってしまいます。
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納得のいくリフォーム・リノベーションを行う際、
パミールの状態に加え、どの位の予算を用意できるかも意識したいところ。
耐久性の高い屋根材に交換したとしても、その後のメンテナンスは続きます。
メーカー補償の有無
パミールには、メーカー補償があるのか気になっている方もいるのではないでしょうか?
ニチハはパミールの無料交換を行っていないので、
屋根のメンテナンスを予定している方は注意してください。
パミールについて業者に相談するのが大事
パミールをはじめ、屋根材について疑問がある方は信頼できる業者に一度相談したいところ。
適切なアドバイスを受け、リフォーム・リノベーションを進めましょう。
施工実績をはじめ、保証サービスの内容や在籍しているスタッフ、
施工エリア、口コミの内容などをチェックし、依頼するかどうか判断するのが重要です。
トラブルを避けるためにも、入念な情報収集が求められます。
まとめ
パミールは高圧洗浄で破損してしまう恐れがあるので、塗装することができません。
カバー工法または葺き替え工法でメンテナンスを行うのが基本です。
事故を避けるためにも、パミールの状態をチェックし、
リフォーム・リノベーションを行うかどうか判断するのが大事。
住宅の不具合などを感じた際は、信頼できる業者に一度相談し、
パミールなどの状態を把握してはいかがでしょうか?
適切なアドバイスを受け、住宅に合ったメンテナンスを行うのが長期に渡って住み続けるポイントです。
ニチハ パミールのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
![](https://www.tenmado-senmon.com/info/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200.jpg)
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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