2025年07月31日
ある日突然、天井にシミができていたり、ポタポタと水が滴り落ちてきたり…。大切な住まいで雨漏りが発生すると、「どこに頼めばいいの?」「費用はいくらかかるの?」「悪徳業者だったらどうしよう…」と、大きな不安に駆られることでしょう。
雨漏りは、放置すると建物の構造自体を腐食させ、シロアリ発生の原因になるなど、被害が拡大してしまう非常に厄介な問題です。
だからこそ、迅速かつ的確な対応が必要不可欠。そして、その鍵を握るのが「信頼できる修理業者選び」です。
この記事では、長年、屋根工事・雨漏り修理に携わってきた私たち「いらか」が、プロの視点から、後悔しない雨漏り修理業者の選び方を徹底的に解説することで、あなたの不安を解消し、安心して大切な住まいを任せられるパートナーを見つけるための知識が身につきます。
まずは専門家による正確な調査が解決への第一歩です。
私たち「いらか」は、経験豊富な専門家が無料で現地調査にお伺いし、雨漏りの原因を突き止め、最適な修理方法をご提案いたします。無理な営業は一切いたしませんので、まずはお気軽にご相談ください。
目次
信頼できる雨漏り修理業者を見極める5つのポイント
雨漏り修理業者選びは、単に価格だけで決めるべきではありません。ずさんな工事で雨漏りが再発したり、法外な追加費用を請求されたりといったトラブルを避けるためにも、これからご紹介する5つのポイントをしっかりとチェックし、総合的に判断することが重要です。
【ポイント1】資格・許可・登録など法的な裏付けと実績の有無
まず最初に確認したいのが、その業者が持つ「公的な信頼性の証」です。専門知識や技術力を客観的に証明する資格や許可の有無は、信頼できる業者かどうかを判断する上で非常に重要な指標となります。
・資格の有無をチェック
雨漏り修理に関連する国家資格や民間資格は数多く存在します。例えば、以下のような資格を持つ職人が在籍している業者は、高い専門知識と技術力を持っている可能性が高いでしょう。
①建築士:建物の設計・工事監理に関する国家資格。建物全体の構造を理解しているため、複雑な雨漏りにも対応できます。
②建築施工管理技士:工事全体の品質・安全・工程を管理する国家資格。大規模な修理やリフォームも安心して任せられます。
③瓦屋根診断技士・瓦屋根工事技士:瓦屋根に関する専門知識と施工技術を証明する資格。瓦屋根の雨漏り修理には特に心強い存在です。
④雨漏り診断士:雨漏りの原因調査・特定に関する専門知識を持つことを証明する民間資格。原因究明のプロフェッショナルです。 これらの資格情報は、業者のホームページや会社案内に記載されていることが一般的です。見積もり依頼の際に、資格を持つ職人が調査や施工を担当するのか直接確認してみるのも良いでしょう。
・実績・施工事例の豊富さ
過去にどれだけ多くの雨漏り修理を手がけてきたか、その実績も重要な判断材料です。業者のホームページに、写真付きの施工事例が豊富に掲載されているかを確認してください。
特に、ご自身の住まいの状況(建物の種類、雨漏りの箇所など)と似たケースの事例があれば、その業者は同様の工事経験が豊富であると判断できます。
事例を見る際は、ビフォーアフターの写真だけでなく、どのような調査で原因を特定し、どのような工法で修理したのか、そのプロセスが具体的に解説されているかをチェックすると、業者の技術力や仕事に対する姿勢が見えてきます。
【ポイント2】現地調査・見積もり・費用内訳の明確さと納得感
「実際に来てもらって調査や見積もりを依頼する」というステップは、業者を直接見極める絶好の機会です。ここでの対応が不誠実な業者は、契約後もトラブルになる可能性が高いため注意が必要です。
- 丁寧で徹底した現地調査
信頼できる業者は、現地調査を非常に重要視します。雨漏りは、水が浸入している箇所と、室内で症状が現れている箇所が離れているケースが少なくありません。
そのため、目視だけで安易に原因を判断するのではなく、屋根裏や天井裏に入って確認したり、必要に応じて散水調査(水をかけて雨を再現し、浸入経路を特定する調査)を行ったりと、時間をかけて徹底的に調査します。
- 詳細で分かりやすい見積書
現地調査後、業者から見積書が提出されます。この見積書が、その業者の信頼性を測る「成績表」のようなものです。
注意して見るべきポイントは、「一式」という表記が多用されていないか、という点です。 信頼できる業者の見積書には、以下のような項目が詳細に記載されています。
・工事内容:どのような作業をどの範囲で行うのか(例:下地補修、防水シート張替えなど)
・使用材料:メーカー名、商品名、等級など
・数量・単価:材料の数量や、作業ごとの単価
・足場費用:足場の面積、単価、合計金額
・諸経費:現場管理費、廃材処分費など
・合計金額 なぜこの工事が必要で、なぜこの費用になるのか、素人にも理解できるよう丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。少しでも疑問に思う点があれば、遠慮なく質問し、納得できる回答が得られるかを確認することが大切です。
【ポイント3】お客様の声・口コミ・評価や雨漏り修理業者ランキングの活用
インターネットが普及した現代では、実際にその業者を利用した人の「生の声」を簡単に調べることができます。ただし、情報を鵜呑みにせず、賢く活用することが重要です。
- 「お客様の声」と「第三者の口コミ」を両方見る
業者のホームページに掲載されている「お客様の声」は、もちろん参考になります。しかし、業者にとって都合の良い意見ばかりが掲載されている可能性も否定できません。
そこで、Googleマップの口コミや、地域の情報サイト、リフォーム関連の口コミサイトなど、第三者のプラットフォームに投稿された評価も併せて確認しましょう。
良い評価だけでなく、万が一悪い評価があった場合に、業者がどのような返信をしているかを見ることで、その誠実な対応姿勢をうかがい知ることができます。
- 評価の「質」を見極める
口コミの数や星の数だけでなく、その内容にも注目しましょう。「安かった」「早かった」といった単純な感想よりも、「雨漏りの原因を丁寧に説明してくれた」「職人さんのマナーが良かった」「工事後のフォローがしっかりしている」といった具体的な内容が書かれている口コミは、信頼性が高いと言えます。
また、インターネット上の情報だけでなく、可能であれば近所の方や知人など、実際にリフォームを経験した人からの評判を聞いてみるのも有効な方法です。
- 雨漏り修理業者ランキングサイトの注意点
「〇〇市 おすすめ雨漏り修理業者ランキング」のようなサイトを見かけることがありますが、これらの多くは広告収入で運営されているため、掲載順位が必ずしも実際の評価と一致しているとは限りません。
あくまで業者探しの「きっかけ」の一つとして捉え、最終的な判断は、必ず自分自身で【ポイント1】【ポイント2】で挙げたような項目を直接確認してから下すようにしましょう。
【ポイント4】保証・アフターフォロー・瑕疵担保責任の充実度
雨漏り修理は、工事が終わればすべて完了というわけではありません。万が一の再発に備えた保証や、工事後のフォロー体制が整っているかどうかも、安心して依頼できる業者選びの重要なチェックポイントです。
- 工事保証(自社保証)の有無と内容
優良な業者の多くは、施工箇所に対して独自の「工事保証」を設けています。保証期間は、工事内容や範囲によって異なりますが、一般的に1年~10年程度です。
重要なのは、保証期間の長さだけでなく、「どのような場合に保証が適用されるのか」という保証内容です。
必ず書面で「保証書」を発行してもらい、保証対象となる工事範囲、期間、免責事項(保証が適用されないケース。例:天災による被害など)を事前にしっかりと確認しておきましょう。
- 充実したアフターフォロー
「工事が終わってからが本当のお付き合いの始まり」と考えている業者は信頼できます。
工事後に不具合がないか定期的に点検の連絡をくれたり、台風や大雨の後に様子を伺ってくれたりといったアフターフォロー体制が整っている業者は、長期的に住まいを守るパートナーとして心強い存在です。
万が一、雨漏りが再発してしまった際に、電話一本で迅速に対応してくれるかどうかも重要なポイントです。
- リフォーム瑕疵保険への加入
「リフォーム瑕疵(かし)保険」に加入しているかどうかも、信頼性を測る一つの指標です。この保険は、工事に欠陥(瑕疵)が見つかった場合に、その補修費用を保険金でカバーできる制度です。
事業者がこの保険に加入するには、保険法人の審査をクリアする必要があり、工事中には第三者検査員による現場検査も行われます。万が一、施工した業者が倒産してしまった場合でも、依頼主が直接保険法人に補修費用を請求できるため、二重の安心が得られます。
見積もりの際に、瑕疵保険への加入が可能かを確認してみると良いでしょう。
【ポイント5】提案力や対応力、職人・技術の専門性と施工事例
最終的に工事の品質を決めるのは、現場で作業する「人」の力です。業者の提案力や対応力、そして職人の専門性や技術力は、雨漏りの根本解決と再発防止に直結します。
- 根本解決に向けた提案力
優良な業者は、目先の補修だけでなく、建物の構造や将来的なリスクまで見据えた最適な提案をしてくれます。
例えば、単に「ひび割れを埋める」だけでなく、「なぜひび割れが起きたのか」という原因にまで踏み込み、建物の状態に合わせて複数の修理方法のメリット・デメリットを丁寧に説明した上で、依頼主が納得できるプランを提案してくれます。
費用の安い応急処置的な方法から、長期的な安心を得られる根本的な修理方法まで、選択肢を提示してくれる業者は信頼できるでしょう。
- 誠実で迅速な対応力
最初の電話やメールでの問い合わせから、現地調査、見積もり提出、契約、そして工事完了後のフォローに至るまで、一貫して誠実な対応をしてくれるかを見極めましょう。
・質問に対して専門用語を避け、分かりやすく回答してくれるか
・連絡や報告が迅速かつ丁寧か
・担当者の身だしなみや言葉遣いに問題はないか
こうした細やかな対応の一つひとつが、会社の姿勢を映し出しています。少しでも不安や不信感を抱くような対応があれば、その業者との契約は慎重に検討すべきです。
- 職人・技術の専門性と施工事例
雨漏り修理は、原因箇所や建物の構造によって求められる技術が異なります。屋根、外壁、防水など、それぞれの分野に精通した専門の職人が在籍しているか、あるいは信頼できる協力業者ネットワークを持っているかが重要です。
ここであらためて大切なのが施工事例」です。例えば、私たち「いらか」では、様々なケースの雨漏り修理を行ってまいりました。
【弊社の施工事例より】
雨染みのある軒天の増張り工事(鎌倉市)
お客様の状況: 築約50年の建物で、軒天に雨染みが見られました。これは屋根からの雨漏りが原因となっている可能性が高い状態でした。
ご提案・工事内容: 屋根の施工と併せて、軒天の増張り工事をご提案しました。水が回ってしまっている箇所は一度開口して、中の木の状態を確認してから施工を進めました。
結果: 軒天の増張りを行い、雨漏りの原因を解消しました。取り合いはコーキングで納める形で、きれいに仕上がりました。これにより、今後も安心してお過ごしいただけます。
▼この事例の詳細はこちら
https://www.iraka-yane.com/2025/050913430518855.html
雨漏り修理業者の種類と特徴を比較
「雨漏り修理」と一言で言っても、依頼できる業者の種類は様々です。ここでは、それぞれの業者の特徴、メリット・デメリットを比較し、どのような場合にどの業者を選ぶべきかを解説します。
地元工務店・大手ハウスメーカー・専門業者・ホームセンターの違い
いざ修理を依頼しようと思った時、まず頭に浮かぶのはこれらの選択肢ではないでしょうか。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った依頼先を見つけることが大切です。
業者の種類 |
メリット |
デメリット |
こんな場合にオススメ |
専門業者 |
・原因究明能力と技術力が高い ・専門知識が豊富 ・直接施工で中間マージンがなく適正価格 ・対応が迅速 |
・業者によって技術力に差がある ・信頼できる業者を探す手間がかかる |
・雨漏りの原因を根本から解決したい ・質の高い施工を適正価格で依頼したい ・再発のリスクを最小限にしたい |
地元工務店 |
・地域密着でフットワークが軽い ・何かあった時にすぐに駆けつけてくれる ・比較的安価な場合がある |
・雨漏り修理の専門性は業者による ・最新の工法や材料に詳しくない場合がある ・保証体制が不明確なケースも |
・付き合いのある信頼できる工務店がある ・雨漏り以外の軽微な修繕も相談したい |
大手ハウスメーカー |
・ブランド力による安心感 ・保証制度が充実している ・新築時のメーカーであれば家の構造を熟知 |
・下請け業者が施工するため高額になりがち ・中間マージンが発生する ・対応に時間がかかることがある |
・新築時のハウスメーカーに依頼したい ・費用よりもブランドの安心感を優先したい |
ホームセンター |
・窓口が身近で依頼しやすい ・価格が明瞭なパッケージ商品がある |
・実際の施工は提携の下請け業者 ・専門的な調査や複雑な修理は難しい ・対応範囲が限られる |
・応急処置や簡単な修理を依頼したい ・どこに頼んでいいか全く見当がつかない時の最初の相談窓口として |
結論として、雨漏りの原因を正確に突き止め、根本的な解決と再発防止が重要です。そのため、私たちのような「雨漏り修理・屋根工事の専門業者」に直接依頼するのが最もオススメと言えます。
専門業者は、日々の仕事の中で多種多様な雨漏り案件に携わっているため、原因究明のノウハウと修理技術の蓄積が違います。また、下請けを介さない直接施工のため、余計な中間マージンが発生せず、高品質な工事を適正な価格で提供できるのです。
瓦屋根・外壁・板金等、補修対象別に選ぶべき修理業者
雨漏りの原因となっている箇所によって、得意とする業者の種類も異なります。原因箇所が分かっている場合は、より専門性の高い業者を選ぶことで、的確な修理が期待できます。
- 瓦屋根(和瓦、洋瓦など)
瓦の割れ、ズレ、漆喰の崩れなどが原因の場合、瓦屋根専門の工事業者が最適です。「瓦屋根診断技士」などの資格を持つ職人がいる業者なら、瓦の種類や屋根の構造に合わせた最適な修理方法を提案してくれます。
- スレート屋根・金属屋根(ガルバリウム鋼板など)
屋根材本体のひび割れやサビ、棟板金の浮きや釘の抜けなどが原因となります。これらは板金工事を得意とする屋根工事業者の専門分野です。
- 外壁(サイディング、モルタル)
外壁のひび割れ(クラック)や、サイディングボードの継ぎ目を埋めているコーキング(シーリング)の劣化が原因の場合、外壁塗装業者や外装リフォームの専門業者に依頼するのが良いでしょう。防水性の高い塗料の知識も豊富です。
- ベランダ・バルコニー・陸屋根(屋上)
床面の防水層の破れやひび割れが主な原因です。FRP防水、ウレタン防水、シート防水など、既存の防水層の種類に応じた専門的な知識と技術が求められるため、防水工事の専門業者への依頼が必須です。
- 雨樋(あまどい)
雨樋の詰まりや破損、歪みによって雨水が溢れ、外壁を伝って雨漏りの原因となることがあります。屋根工事業者や板金工事業者が対応します。
リフォーム業者や雨漏り修理屋さんのメリット・デメリット
広くリフォーム全般を手掛ける業者と、雨漏り修理に特化した専門業者では、それぞれにメリットとデメリットがあります。
1.リフォーム業者(総合リフォーム店)
メリット
住宅全体の改修を手掛けているため、雨漏りによって傷んだ内装(天井や壁のクロスの張替えなど)の復旧工事もまとめて依頼できる点です。窓口が一つで済むため、手間が省けます。
デメリット
雨漏り修理自体は下請けの専門業者に依頼することが多く、中間マージンが発生する可能性がある点です。また、雨漏りに関する専門的な調査能力は、専門業者に比べると劣る場合があります。
2.雨漏り修理屋さん(専門業者)
メリット
専門性の高さです。豊富な経験と知識、専門機材を駆使して、複雑な雨漏りでも原因を正確に特定し、根本から解決する技術力を持っています。再発のリスクが低く、長期的な安心に繋がります。
デメリット
業者によっては内装の復旧工事は別途手配が必要になる場合があることです。ただし、信頼できる内装業者を紹介してくれるケースがほとんどです。
雨漏りで最も重要なのは「水の浸入を完全に止める」ことです。そのためには、まず雨漏り修理の専門業者に依頼して原因を特定・解決し、その後に必要であれば内装の復旧を行う、という手順が最も確実でオススメです。
雨漏り修理費用の相場と目安、見積もり時の注意事項
雨漏り修理を依頼する上で、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。ここでは、修理費用の内訳や作業ごとの相場、そして適正な見積もりを見極めるための注意点を解説します。不当に高額な請求をされないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。
費用の内訳と作業範囲ごとの金額相場
雨漏り修理の費用は、主に「材料費」「人件費(職人代)」「足場代」「諸経費」で構成されます。被害の状況や建物の規模、使用する材料によって金額は大きく変動しますが、以下に一般的な費用の目安を挙げます。
【部分的な補修工事の費用相場】
工事内容 |
費用目安 |
備考 |
瓦の差し替え・漆喰補修 |
2万円~10万円 |
割れた瓦の交換や、棟部分の漆喰の詰め直し。 |
棟板金の交換 |
5万円~20万円 |
強風で浮いたり飛散したりした棟板金の交換。 |
コーキング(シーリング)打ち替え |
5万円~30万円 |
外壁やサッシ周りの劣化したコーキングの補修。 |
谷板金の修理・交換 |
10万円~30万円 |
屋根の谷部分からの雨漏り修理。 |
雨漏り調査費用 |
無料~10万円 |
目視・散水調査は無料の場合が多い。赤外線調査などは有料。 |
【全体的な修理・リフォーム工事の費用相場】 (※一般的な30坪程度の戸建て住宅の場合)
工事内容 |
費用目安 |
備考 |
屋根カバー工法(重ね葺き) |
80万円~180万円 |
既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる工法。 |
屋根葺き替え工事 |
100万円~250万円 |
既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する工法。 |
外壁塗装(防水塗装含む) |
80万円~150万円 |
足場代込み。使用する塗料のグレードによる。 |
ベランダ・屋上防水工事 |
15万円~50万円 |
面積や防水工法の種類による。 |
【その他、発生する可能性のある費用】
- 足場の設置費用:15万円~30万円程度(30坪の住宅で約800~1,200円/㎡が単価目安)。高所作業の安全性確保と品質向上のために必須です。
- 下地補修費用:雨漏りによって腐食した野地板などの下地を交換・補修する費用。被害の範囲によって変動します。
これらの金額はあくまで目安です。正確な費用は、必ず専門家による現地調査の上で見積もりを取って確認してください。
無料現地調査・見積書のチェックポイント
優良な業者は、基本的に現地調査と見積もり作成を無料で行っています。その際の対応や、提出される見積書の内容から、業者の信頼性を判断することができます。
1.現地調査でのチェックポイント
・時間をかけて丁寧に調査しているか(屋根の上だけでなく、屋根裏も確認しているか)。
・調査結果を写真や動画で見せながら、素人にも分かりやすく説明してくれるか。
・こちらの質問や不安に対して、真摯に耳を傾け、的確に答えてくれるか。
・調査当日に契約を急かしたり、過度に不安を煽ったりしないか。
2.見積書のチェックポイント
・「〇〇工事 一式」はNG!:必ず、工事項目ごとに単価と数量が記載されているか確認しましょう。
・使用材料の明記:塗料や屋根材、防水シートなど、使用する材料のメーカー名や商品名が具体的に書かれているか。グレードによって価格と耐久性が大きく異なります。
・作業内容の具体性:高圧洗浄、下地処理、ケレン(サビ落とし)、中塗り、上塗りなど、どのような工程で作業を進めるのかが分かるようになっているか。
・足場面積と単価:足場の面積と平米あたりの単価が明記されているか。
・保証内容と期間:どのような工事に何年間の保証が付くのかが記載されているか。
・見積もりの有効期限:有効期限が記載されているか。不当に短い場合は注意が必要です。
これらの点が曖昧な見積書を提出する業者は、後から追加費用を請求してきたり、手抜き工事を行ったりするリスクがあるため、避けるのが賢明です。
複数業者見積もりでの比較方法と注意点
雨漏り修理を依頼する際は、1社だけでなく、**2~3社から見積もりを取る「相見積もり」**を強くオススメします。これにより、地域の費用相場を把握できるだけでなく、各社の提案内容や対応力を比較検討することができます。
1.比較する際のポイント
・工事内容と範囲:同じ「屋根修理」でも、A社は部分補修、B社はカバー工法を提案しているなど、内容が全く異なる場合があります。各社がなぜその工事を提案しているのか、理由をしっかり確認しましょう。
・使用する材料のグレード:同じ工事内容でも、使用する材料の耐久性や機能性によって価格は変わります。長期的な視点でコストパフォーマンスを比較検討することが大切です。
・保証やアフターフォロー:保証期間の長さや内容、定期点検の有無なども含めて、総合的に判断しましょう。
2.相見積もりの注意点
・極端に安い見積もりには要注意:必要な工程を省いたり、グレードの低い材料を使ったりする手抜き工事に繋がる可能性があります。「今だけ」「モニター価格」などの甘い言葉で契約を急かす業者も危険です。
・条件を揃える:可能であれば、各社に同じ修理方法で見積もりを依頼すると、純粋な価格比較がしやすくなります。
・断る際のマナー:最終的に1社に決めたら、お断りする業者にもきちんと連絡を入れるのがマナーです。
複数の業者と直接話をし、見積もりを比較することで、それぞれの業者の強みや姿勢が見えてきます。手間はかかりますが、このひと手間が、後悔のない満足のいく雨漏り修理に繋がるのです。
【まとめ】安心・納得できる雨漏り修理のために正しい業者選びを
今回は、雨漏り修理をどこに頼むべきか、信頼できる業者を見極めるための具体的なポイントから、業者の種類、費用の相場までを詳しく解説しました。
大切な住まいを雨漏りから守るためには、迅速な対応と、何よりも信頼できる専門業者による的確な修理が不可欠です。目先の価格の安さや安易な情報に惑わされず、今回ご紹介した5つのポイントを基に、複数の業者をじっくりと比較検討してください。
【信頼できる業者を見極める5つのポイント】
1.資格・許可・実績の有無で、公的な信頼性を確認する。
2. 丁寧な現地調査と、詳細で明瞭な見積書で、誠実さを見極める。
3.口コミや評価は多角的にチェックし、鵜呑みにしない。
4.工事後の保証やアフターフォローの充実度で、長期的な安心感を確認する。
5.根本解決を目指す提案力と、専門家としての技術力を見極める。
雨漏りは、放置すればするほど被害が拡大し、修理費用も高額になってしまいます。少しでも「おかしいな」と感じたら、まずは専門家に相談することが、解決への一番の近道です。
私たち「いらか」は、地域に密着した屋根工事・雨漏り修理の専門業者です。豊富な経験と専門知識を持つ職人が、お客様一人ひとりの不安に寄り添い、雨漏りの原因を徹底的に調査いたします。もちろん、調査・見積もりは無料です。
「どこに相談すればいいか分からない」「うちの雨漏りは直るのだろうか」 そんな不安を抱えていらっしゃるなら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。お客様の大切な住まいを守るため、誠心誠意、最適なご提案をさせていただきます。

この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
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