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屋根のプロから見た
リッジウェイのメリット・デメリットって?!

リッジウェイのメリットやデメリットとは?

新築や家のリフォームを行うときは、

屋根材に関してポイントを押さえておくべきです。

屋根材は家の中でも重要な部分になるため、慎重に選択する必要があります。

そして、リフォームなどで業者におすすめされることが多い屋根材に、

リッジウェイというものがあります。

成田崇
成田崇
リッジウェイは北米でとても人気のある屋根材です

ただ「どのような特徴があるの?」 「メリットやデメリットは何があるのか?」

と疑問を感じることもあるでしょう。 リッジウェイの屋根材について内容を紹介しましょう。

リッジウェイのメリットについて

リッジウェイのメリットやデメリットとは?

リッジウェイは、アスファルトシングルという屋根材であり、

カナダが発祥の屋根材であり北米だと80%以上のシェア率を記録しているほど有名で普及しています。

2019年屋根調査で訪れたアメリカ ポートランドの住宅もリッジウェイです

 

今は日本でも使用されることがある屋根材であり、リフォームで利用することができますが、

どのようなメリットがあるのか知っておくことで利用しやすくなります。以下のようなメリットがあります。

軽量で負担が少ない

リッジウェイは重量が軽いため、屋根による負担を軽減させることが可能です。

リッジウェイの重量は、1平方メートルで大体10kgであり、

スレート屋根の50%、瓦の25%分しかないため、かなり軽量です。

屋根は軽いほど耐震性も高くなり、家の耐久度も向上させることができるため、考えてみましょう。

風や衝撃に強い

リッジウェイは、風や衝撃に強い素材と言われているため、

耐久度の効果も期待できます。リッジウェイは実験によって風速46m/sほどでも耐えることができ

、風で屋根が吹き飛びにくいように作られています。

さらに、ゴムシートのような素材を用いているため、

衝撃を吸収しやすく飛来物などが当たっても屋根が割れる心配もありません

屋根は壊れるなど損害を被ると、大きな出費が生じてしまい、

家の耐久度も大きく下がってしまうため、風や衝撃に強いのは大きなメリットになるでしょう。

施工しやすくて雨漏りしにくい

リッジウェイは、施工しやすくて雨漏りがしにくいです。

形状がシート状になっており、折り曲げることもできればハサミなどでも切ることができるため、

様々な形で適用することができます。

成田崇
成田崇
リッジウェイは柔らかい素材で作られた屋根材です

厚みがないため雨漏りや音の響きなどが心配になる人もおられますが、

素材が繊維質なので音が響きづらく、釘もあまり使用しないので、

釘穴から雨漏りが起こる可能性も低いです。

雨漏りと施工の両方で良い効果を期待できるためリフォームでも使用を検討することができるでしょう。

他の屋根材よりも価格が安い

リッジウェイの価格は、他の屋根材より安いのも大きな魅力です。

瓦の価格の大体半額で施工することができ、

またガルバニウム鋼板の3/4程度の価格にもなっているため、

低価格で施工することが可能です。

さらにメーカーによる保証も付いており、10年あります。

成田崇
成田崇
リッジウェイは安価であるという大きな特徴があります

保証内容は製品製造上の不具合での雨漏りや製品の飛散が生じた場合の補修工事になっているため、

不具合が生じた際は利用してみてください。

リッジウェイのデメリットは何か?

リッジウェイを利用するときは、デメリットについても考えておくべきです。

リッジウェイのデメリットを知っておくことで、

自分のリフォームや新築の用途に合っているのか確認できます。

以下のようなデメリットがあります。

断熱性能が低い

リッジウェイは断熱性能が低いというデメリットがあります。

断熱性が低いと家が暑くなりやすく、夏場だと気温が上昇しやすく、

エアコンを使用してもなかなか涼しくならないこともあるでしょう。

屋根裏に断熱材を施工するなど、対策をする必要があるため、

その点で予想よりも費用が高くなる可能性もあります。

表面の石が落ちてきてしまう

リッジウェイの表面は石で施工されています。

そのため、リフォームなどで使用したときに表面に施されている天然石が少しずつ落ちてきてしまい、

家の周りが気になるかもしれません。

施工後10年のリッジウェイ、余分な石が落ちてちゃんと定着していることが分かります

 

ただ、落ちてくるのは最初だけであり、

しばらく経てば収まります。製品上も問題ないため安心なので、

あまり気にしないようにしてください。

リッジウェイでのおすすめの補修方法

リッジウェイを使用して屋根のリフォームや補修を行うことができますが、

どの補修方法を用いればいいのか気になるでしょう。

公式ではリッジウェイはカバー工法をおすすめしており、

これは葺き替える前の屋根の上からアスファルトシングルを被せる施工法です。

屋根塗装の場合は相性が悪いのか推奨はされていないので、

カバー工法を選択するようにしてください。

また、一部だけ補修する程度であれば、その部分のみを差し替えるだけで良いので、問題ありません。

屋根材でリッジウェイの使用を考えてみよう

屋根材として、リッジウェイの使用を紹介してきました。

リッジウェイは安価でありながら軽量で衝撃に強いメリットがありますが、

同時に断熱性が他の材質よりも弱いなどデメリットもあります。そ

れぞれを比較してリフォームや補修の屋根材として考えてみてください。

 

タイトル 旭ファイバーグラス リッジウェイってどんな屋根材?!

 

 

リッジウェイのご相談はこちらまで

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。