2023年08月30日
屋根防水シートの元祖!トントン葺きってなに?!
屋根修理や屋根リフォームを進めていく際、いかに雨風から身を守るかが重要。
住宅によって用いられている屋根材が異なります。
各屋根材の特徴を押さえ、屋根修理ややリフォームを進めていきましょう。 今回はトントン葺きについて解説します。
目次
トントン葺きとは
トントン葺きは薄い板を野地板の上に敷き並べ、釘で止めること。
釘をリズム良く停めたことからその名が付けられています。
![成田崇](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200-1.jpg)
換気や湿度の調節を行い、防水シートの役割を担っていたことが特徴に挙げられます。
枌葺きやハイトントンと呼ばれることもあり、人によってはトントン葺きよりも聞き馴染みがあると感じているのではないでしょうか?
トントン葺きを見る機会が少なくなった理由
トントン葺きを行うためには高い技術と長い工期を要します。
![成田崇](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200-1.jpg)
安価で施工が行いやすいルーフィングの普及に伴い、トントン葺きを見る機会が減っています。
トントン葺きが用いられている住宅に関する注意点
トントン葺きが用いられている住宅に住んでいる場合、野地板の状態に注意が必要。
野地板が著しく劣化していると、雨漏りが発生する恐れがあります。
シミなどの違和感を感じた際は、業者に点検を依頼し、住宅に問題がないか把握しましょう。
葺き替え工法で屋根材を新しくするのも大事
トントン葺きに用いられている野地板などに問題があった場合、
葺き替え工法を行うかどうか検討することをおすすめします。
![成田崇](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200-1.jpg)
葺き替え工法は古い屋根材を撤去し、新しい屋根材に張り替えること。
屋根の状態に応じて、防水シートや野地板を交換することになります。
屋根材選びのポイント
葺き替え工法を行う際、どのような基準に屋根材を選ぶのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
屋根修理や屋根リフォームを行う上で屋根材の選び方を押さえておきたいところ。
選ぶポイントとして、主に以下のものが挙げられます。
・デザイン
・耐震性
・耐用年数
・防水性
・防音性
・断熱性
住宅に用いる屋根材を決めるためには、チェックしないといけない部分が多いです。
ここでは、屋根材選びのポイントについて紹介するので、気になる方は参考にしてください。
デザイン
屋根材のデザインにより、住宅の雰囲気が変わってきます。
どのようなテーマ・コンセプトで屋根リフォームを行うかを踏まえた上で屋根材を選ぶことが重要。
耐震性
軽量な屋根材は耐震性に優れています。
安心して住み続けるためには、自然災害の対策も意識する必要があります。
気になる屋根材を見つけたら、重さを一度チェックしてください。
耐用年数
屋根材によって耐用年数が異なります。
メンテナンスのことも考え、耐用年数がどのくらいなのかも踏まえた上で屋根修理や屋根リフォームを進めましょう。
防水性
防水性に優れているかどうかも選ぶ決め手。
雨漏りによる被害を最小限にするため、防水性に優れているかどうかチェックしてください。
防音性
雨音などの騒音により、住みやすさが変わってきます。
騒音に悩まされないようにしたい場合、防音性に優れた屋根材を選ぶことをおすすめします。
断熱性
断熱性を高めることにより、暑さや寒さ対策を行うことが可能。
エアコンを使う頻度を見直して光熱費を少しでも抑えるためにも、1年を通して快適に過ごしやすい環境を整えましょう。
屋根材によって断熱性が異なるため、断熱性に優れた屋根材を一度チェックすることをおすすめします。
屋根修理や屋根リフォームを信頼できる業者に依頼するのが重要
トントン葺きに用いられている野地板が著しく劣化しているのを機に
、屋根修理や屋根リフォームを行う際は信頼できる業者に依頼するのが大事。
情報収集をできる限り行い、施工を進めていきましょう。
最後に、業者選びのポイントについて説明します。
トントン葺きが用いられている住宅の屋根リフォームに慣れているか
気になる業者を見つけた際、トントン葺きが用いられている屋根の扱いに慣れているかどうかチェックするのが大事。
トントン葺きを行う業者が少なくなっているため、大規模な屋根修理や屋根リフォームになる可能性に注意してください。
過去の施工実績
過去の施工実績を公式サイトでチェックし、屋根修理や屋根リフォームの知識や技術があるか判断することをおすすめします。
創業年や設立年から屋根修理などに何年携わっているかを把握することができます。
見積もりの内容
見積もりの内容が分かりやすいかどうかも依頼するかどうかの決め手。
屋根修理や屋根リフォームでトラブルを避けるためには、
見積もりの内容に問題ないか判断することが重要です。
どのような費用がかかるかなどをチェックし、疑問に感じた部分を業者に質問してください。
保証内容が充実しているかどうか
屋根修理や屋根リフォームの施工が済んだら終わりではなく、その後のメンテナンスも大事。
気になる業者を見つけた際は保証内容を踏まえた上で依頼するかどうか判断しましょう。
アフターフォローや定期点検を通して、住宅の不具合を解消してください。
まとめ
トントン葺きは防水性に優れている反面、高い技術と長い工期を要することから見る機会が少なくなっています。
野地板が著しく劣化していると、雨漏りなどの問題が発生している可能性があるので、注意が必要。
屋根修理や屋根リフォームを検討している方は信頼できる業者に一度相談してはいかがでしょうか?
屋根からの雨漏り、屋根修理のご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
![](https://www.tenmado-senmon.com/info/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200.jpg)
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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