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どうして棟板金【屋根のてっぺん】は飛ばされるの?!|平塚・株式会社いらか|屋根専門

屋根のてっぺん(棟)ってなんですか!?

 

棟板金とは屋根のてっぺん部分の板金を言います。

 

スレート屋根や板金屋根には多く使われている板金部材です

 

なんで屋根のてっぺん(棟)が飛ばされるのですか!?

 

 

 

 

実はこんな感じで飛ばされる事例が後を絶ちません

特に台風などの強風時に飛ばされます

 

 

何で飛ばされるの?!

 

実はこの棟板金の下には「木」があります。

 

 

 

雨水の侵入などにより劣化した「棟下地木」

 

 

劣化すると棟板金を止付けていた「釘の保持力が低下し抜けてしまいます」

 

このように「木」を包むように「棟板金」は取り付けられます

ではどうやって止付けるのか?

 

 

ここに釘を打ち止付けます。

なので下地の「木」が劣化していると釘が抜けてしまうのです。

 

 

実際に飛ばされる寸前の棟を見てみましょう

 

アップしてみます

 

 

 

こんな感じで釘が抜けかかっています

 

棟が飛ばされるとどうなるの?!

 

では飛ばされそうなのを放っておくとどうなるのか?

 

近隣の車や外壁に当たります

 

台風などの強風の後は

そのような事例がかなり多いです。

車や外壁ならまだよくて

人に当たったらもっと大変なことになります。

 

どうやって棟を直すんですか?!

 

既存棟の状態

 

一度すべての「棟板金」を撤去します

 

 

棟換気のための開口です

実は棟換気役物はついているものの

開口が無いというケースもあるのできちんと確認します

 

 

新しく棟板金を取り付けました。

 

以上棟板金交換工事でした

 

 

※足場が無ければ出来ないケースがほとんど

ですので、外壁塗装などと一緒に行うのがベストです

 

 

棟が飛ばされない屋根材もあるんですか?!

 

飛ばされにくい棟はあります。

 

たとえばこちら。

 

 

 

この2枚の写真を比べれば違いは分かると思います。

 

 

上の方には棟の下に「木」が無いんですね

 

 

この部分です。

 

この赤丸部分に釘で直接野地に固定するので

飛ばされにくいんですね。

 

ちなみにこのリッジウェイにも棟板金の仕様はありますが

そういった理由から私は勧めておりません。

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

 

成田 崇

・かわらぶき2級技能士

・瓦屋根工事技師

・瓦屋根診断技師

 

趣味

サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

 

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。