2023年01月15日
屋根材の保証期間ってどうなっているの?!
納得のいく新築工事やリフォームにするためには、
屋根材の保証期間が重要になってきます。
屋根が壊れた際に備え、どのような保証があるか知っておきたいところ。
今回は屋根材の保証期間に加え、
どのような保証があるかについて解説します。
目次
屋根材の保証期間は法律で定められている
新築の屋根材の保証期間は、10年と法律で定められています。
![成田崇](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200-1.jpg)
リフォームの場合は定められていません。
ただし、施工会社が独自に保証期間を設けています。
屋根材に関係する保証
屋根材に関係する保証として、以下のものが挙げられます。
・リフォーム瑕疵保険
・施工保証
・メーカー保証
それぞれの特徴を押さえ、予想外の事態に備えましょう。
ここでは、各保証について解説するので、
屋根材の保証について関心のある方は一度参考にしてください。
リフォーム瑕疵保険
リフォーム瑕疵保険は、リフォーム時の検査と保証がセットになった保険。
業者が倒産したとしても、修理後に施工不良などのアクシデントが生じたとしても、
工事にかかる費用がサポートされます。
新築の場合はリフォーム瑕疵保険が必須なのに対し、
リフォームの場合は任意です。
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国土交通大臣が認定した保険会社がリフォーム瑕疵保険を扱っています。
・住宅保証機構
・住宅あんしん保証
・ハウスプラス住宅保証
・日本住宅保証検査機構
・ハウスジーメン
保証が受けられる条件や保険金の支払限度額に差があるので、注意してください。
施工保証
施工保証は、施工会社が定めている保証。
施工会社によって、保証をつける場合とつけない場合があるので、
リフォーム・リノベーションを検討している方は保証の有無についてチェックする必要があります。
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保証期間はもちろん、
アフターサービスが充実しているかどうかが基準になってきます。
また、納得のいくリフォーム・リノベーションにするためにも、
どのような工事を行っているか
使用されている素材について把握できるかどうかも依頼する決め手です。
メーカー保証
メーカー保証は、屋根材を製造しているメーカーが定めている保証。
屋根材によって、保証期間に違いがあります。
保証のないメーカーも存在します。
屋根塗装は対象外のため、注意が必要です。
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メーカー保証は、品質保証と美観保証の全2種類が存在しており、それぞれの特徴を押さえましょう。
・品質保証:屋根としての機能を維持できない場合に発生する保証
・美観保証:屋根の美しさが損なわれた場合に発生する保証
屋根材の保証期間に関する注意点
省エネのために太陽光パネルを設置しようと考えている方も多いのではないでしょうか?
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太陽光パネルを設置すると、保証の継続ができない場合が生じます。
屋根材の保証を太陽光パネルの設置業者が引き継ぐかどうか加味した上で設置するかどうか判断してください。
屋根材を長持ちさせる際のポイント
屋根材をいかに長持ちさせるかが重要になってきます。
どのようなメンテナンスが行われているか気になっている方もいるのではないでしょうか?
ここでは、屋根材のメンテナンス方法について解説します。
日本瓦
日本瓦は機能性が高い反面、
衝撃や飛来物によるひび割れやズレが生じる可能性があります。
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築後15年が経過した際にメンテナンスを行いましょう。
割れている場合、新しい日本瓦に差し替えます。
セメント瓦
セメント瓦にカビやコケなどが生えてきたら、
薄めた中性洗剤で落とします。
落とす際、スポンジやブラシを用います。
カビやコケなどが生えていると、滑りやすいです。
金属系の屋根材![](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2023/08/f6f8adfead2f45e0cad4378ee736f825.jpg)
トタンやガルバリウム鋼板など、金属系の屋根材の場合は、
表面のサビを落とす必要があります。
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表面をブラシややすりで擦ったら、
高圧洗浄機で洗い流します。 最後にさび止め効果のある塗料を塗れば完了です。
スレート![](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2023/07/8c7f6964db0db2f1b8fb3c9d15b58548.jpg)
劣化したスレートは雨漏りを引き起こしたり、
雪によって凹んでしまう場合があります。
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ズレなどの問題がないかを確認した後、部分補修または塗装工事が行われます。
屋根材について業者に相談することが大事
屋根材の種類は多岐に渡るため、
どれが良いか分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
保証期間やリフォームプラン、費用などについて疑問がある方は、業者に一度相談することをおすすめします。
![成田崇](https://www.iraka-yane.com/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200-1.jpg)
業者からのアドバイスを受けつつ、新築工事やリフォームなどを進めていきましょう。
テーマやコンセプト、ニーズによって、使用する屋根材が変わってきます。
また、対応エリアが業者によって異なるので、対応エリア外かどうかチェックしてください。
まとめ
屋根材の保証期間は、
業者や屋根材を製造しているメーカーによって異なります。
新築の場合、補償期間が10年と定められています。
メンテナンスを普段から心掛け、住宅を長持ちさせることが大切です。
屋根材の保証を受けるための条件も保険会社や業者などにより変わってくるので、
屋根材が破損した際は注意してください。
保証期間をはじめ、屋根材について分からないことがある場合は業者に相談し、
疑問を解決することをおすすめします。
屋根修理や屋根からの雨漏りのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
![](https://www.tenmado-senmon.com/info/wp-content/uploads/2022/10/NARITA-200x200.jpg)
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。