2024年08月28日
スレート屋根の修理方法と費用をプロが解説します
多くの住宅に用いられているスレート屋根。
何らかの原因でスレート屋根が破損したので、修理を検討している方も一定数いるのではないでしょうか?
適切なメンテナンスを行うためには、普段から住宅のメンテナンスにかける費用を確保するのが重要。
人によって、スレート屋根の修理にかかる費用が変わってきます。
今回はスレート屋根の修理方法だけでなく、費用について取り上げます。
目次
スレート屋根が破損する原因
スレート屋根の修理を行う際、どのような原因で破損するのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
破損する主な原因として、以下のものが挙げられます。
・経年劣化
・踏み割れ
・アンテナ
・太陽光パネルの設置
・自然災害
住宅によって、スレート屋根が破損する原因が異なるので注意しなければなりません。
まずはスレート屋根がどうして破損するのかについて紹介するので、気になる方は参考にしてください。
経年劣化
スレート屋根は年数の経過と共に割れやすくなります。
雨水の浸透と乾燥を繰り返していくたび、スレート屋根の耐久性が低下します。
スレート屋根は薄いため、反りが発生しやすい点も注意が必要。
色褪せなどが発生していないかをチェックし、適切なメンテナンスを行ってください。
踏み割れ
屋根の上で作業している時に足でスレート屋根を踏むと、割れてしまう可能性があります。
スレート屋根そのものを踏んでしまう場合もあれば、スレート屋根を固定する釘を踏んで割れる場合もあるので注意しましょう。
アンテナ・太陽光パネルの設置
アンテナや太陽光パネルによる重みでスレート屋根にひび割れが発生する可能性があります。
自然災害
台風や強風、大雪などの自然災害もスレート屋根が破損する原因の1つ。
自然災害が発生した後は住宅に不具合がないかチェックしてください。
台風などによる飛来物がスレート屋根に当たった結果、破損する可能性があります。
スレート屋根の修理方法と費用
スレート屋根の修理方法は以下の通りです。
・部分修理
・部分交換
・屋根塗装
・カバー工法
・葺き替え工法
状態に応じて、修理を進めていきます。
ここでは、各修理方法とそれに伴う費用について解説するので、気になる方はチェックしてください。
部分修理
軽微なひび割れや欠けに対し、コーキング材などで部分修理を行います。
費用は約1万~3万円。
破損している箇所や範囲などにより、費用が変わってくるので注意しなければなりません。
部分交換
スレート屋根に大きな欠けがある場合、新しいスレート屋根に交換。
1ヵ所当たり約1万~2万円です。
屋根塗装
スレート屋根にひび割れが発生している場合、修理した後に屋根塗装が行われます。
屋根の外観を綺麗にできるのがポイント。
費用は約40万~80万円かかります。
カバー工法
カバー工法はスレート屋根の上に新しい屋根材を被せる施工です。
廃材を処分する手間が省けるので、工期が短くなるのがメリット。
また、葺き替え工法に比べて費用を抑えられます。 断熱性や防水性なども向上できます。
屋根全体の重量が重くなるため、耐震性が低下する可能性がある点に注意しなければなりません。
また、野地板や防水シートの状態を把握できないのもデメリット。
費用は約80万~150万円です。
葺き替え工法
葺き替え工法は既存のスレート屋根を撤去した後、新しい屋根材を葺く施工を指します。
野地板や防水シートを新しくできるのがメリットに挙げられます。
軽い屋根材を用いれば、屋根全体の重量を軽くし、耐震性を向上できるのもポイント。
カバー工法で対応できない場合、葺き替え工法を検討する必要があります。
デメリットはカバー工法に比べて費用がかかる点が挙げられます。
費用は約100万~200万円。
廃材処理の際にホコリなどが舞う可能性があるので、屋根修理・屋根リフォームを予定している方は注意してください。
スレート屋根の修理を行う業者の選び方
スレート屋根の修理は信頼できる業者に任せるのが重要です。
費用に関する相談を業者に行いたいと感じている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、業者の選び方について取り上げます。
過去に一体どのような施工に携わっていたか
業者の公式サイトに掲載されている施工実績に目を通し、依頼するかどうか判断してください。
施工内容だけでなく、工期や費用などを細かくチェックしましょう。
見積書の内容
見積書に一体どのような内容が記載されているかも選ぶ決め手。
使用する部材や量、費用の内訳などを把握した上で契約を進めていくことになります。
保証内容
スレート屋根の修理を行った後も定期的にメンテナンスを行う必要があるため、保証内容もチェックしてください。
業者によって、保証内容が変わってきます。
まとめ
スレート屋根の修理方法は複数存在します。
どのくらい劣化しているかにより、修理方法と費用が変わってくるので、
屋根修理・屋根リフォームを予定している方は注意が必要。
スレート屋根の修理を検討している方は業者に一度相談してはいかがでしょうか?
適切なアドバイスを受け、屋根修理・屋根リフォームの疑問を解消してください。
屋根修理や屋根リフォームのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。
〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア
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