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住んでから大失敗?片流れ屋根のメリット・デメリットを徹底解説|平塚・株式会社いらか|屋根専門

 

※この記事の内容は、YouTubeでも解説しています。

▶【後悔したくない人は絶対見て】住んでから大失敗する屋根とは?【屋根】【注文住宅】

 

新築住宅やリフォームで非常に人気が高いのが「片流れ屋根」です。

 

住宅金融支援機構の調査でも多く採用されていることが分かっており、スタイリッシュな見た目はまさに現代のトレンドと言える屋根形状です。

 

しかし、その一方で「こんなはずじゃなかった……」と、住み始めてから後悔される方が多いのも事実。

 

今回は、屋根の専門家として片流れ屋根のメリット、デメリット、そして後悔しないための対策について徹底解説します。

 

片流れ屋根とは

片方だけに屋根が一枚流れている形状の屋根のことです。

 

シンプルでスタイリッシュな見た目が特徴で、直線的なラインが美しく、無駄をそぎ落としたミニマムなデザインが人気を集めています。

特に白や黒などのモノトーン系の外壁と組み合わせると、都会的でモダンな印象になります。

 

周囲と差をつけたい、個性的なデザインを求めているという方に非常にお勧めの屋根です。

 

メリット

開放的な屋根裏スペース

片流れ屋根は一方の壁が高くなるため、その高さを活かした勾配天井をつくることができます。

開放感のある吹き抜けのリビングや、広々とした小屋裏収納を確保しやすいのが大きな魅力です。

 

通常の屋根より高さが取れるため、収納スペースでもかがまずに荷物を置けるメリットもあります。

 

太陽光発電

屋根が一方向を向いているため、南向きに設計すれば太陽光パネルを最大限に設置でき、発電効率を極限まで高めることが可能です。

また、パネルの配置がシンプルなため、設置コストを抑えやすく、その後のメンテナンスが行いやすいのも片流れ屋根ならではの利点です。

 

低コスト

屋根の構造が非常にシンプルなため、材料のロスが少なく、職人の手間も軽減できる結果、建築コストを抑えることができます。

 

建物の規模によりますが、複雑な形状の屋根に比べると、数十万円単位でコストダウンできるケースもあります。

 

浮いた予算を内装や設備に回せるため、限られた予算の中でこだわりを実現したい方には魅力的な選択肢です。

 

デメリット

おしゃれで実用的、さらにコストも抑えられる片流れ屋根ですが、構造上の弱点も存在します。

 

雨漏りリスクが高い

片流れ屋根は、雨水が1箇所に集中するため、雨樋や軒先に大きな負担がかかります。

特に注意が必要なのが、「屋根の高い方の壁との接合部」です。

通常、屋根は壁を守るためにありますが、片流れの高い側は構造上、壁に向かって雨水が差し込みやすい「逆勾配」に近い状態になりがちです。

 

強風を伴う雨の際、接合部から水が浸入しやすく、築10年程度で雨漏りが発生するケースも少なくありません。

 

風の影響を受けやすい

屋根の形状が大きな「凧」のような役割を果たしてしまい、下から吹き上げる風の影響を強く受けます。

台風時などには、屋根を内側から持ち上げるような力が働くため、沿岸部や強風地域では、屋根材の飛散や接合部の緩みに対する事前の補強対策が不可欠です。

 

劣化が早い

片流れ屋根は一面が常に直射日光を浴び続けるため、特に南向きの場合は屋根材の劣化が早まります。

夏場には表面温度が70℃を超えることもあり、他の屋根形状に比べてメンテナンスサイクルが短くなる傾向にあります。

 

また、外壁の劣化にも注意が必要です。

屋根の高い方の壁は、軒(のき)による保護が不十分になりやすく、雨風や紫外線がダイレクトに当たります。

その結果、塗膜の剥がれや防水機能の低下が早く進み、雨だれ跡がつくだけでなく、壁自体から雨水が浸入するリスクが高まってしまうのです。

 

北向きの土地には向かない

片流れ屋根のメリットは、多くの場合「南向きの傾斜」を前提としています。

敷地条件により、屋根を北側に向けざるを得ない場合、太陽光の発電効率は落ち、室内も暗く寒くなりがちです。

 

・南側に高い建物がある

・敷地が北向きである

・台風や強風が非常に多い地域

 

これらに該当する場合、片流れ屋根の採用は慎重に検討すべきでしょう。

 

まとめ

片流れ屋根が決して「悪い屋根」というわけではありません。

大切なのは、初期コストの安さや見た目だけでなく、将来のリスクを理解した上で適切な対策を立てることです。

 

・新築時: ルーフィング(防水シート)の巻き込みをしっかり行い、雨仕舞いを徹底する。

・立地確認: 風が強い地域や、北向きの土地ではないかを確認する。

・長期計画: 10〜15年ごとの点検費用をあらかじめ考慮しておく。

 

「トレンドだから」という理由だけで決めてしまうのは危険です。

お住まいの地域の気候や土地の条件に合わせて、総合的に判断しましょう。

迷ったときは、ぜひ屋根のプロにご相談ください。

 

屋根工事に関するご相談はこちらまで

 

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。

〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア

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