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【スレート屋根】費用対効果最悪!屋根選びで後悔したくない方必見|平塚・株式会社いらか|屋根専門

 

「新築時に初期費用が安いからスレート屋根を選んだ」「ハウスメーカーに勧められるままスレートにした」という方は多いのではないでしょうか?

しかし、屋根の専門家から見ると、スレート屋根は長期的な視点では「最も費用対効果(コスパ)が悪い屋根材」と言わざるを得ません。

今回は、なぜスレート屋根のコスパが悪いのかの理由と、すでにスレート屋根のお住まいに住んでいる方が後悔しないための正しいメンテナンス方法を詳しく解説します。

※こちらの記事の内容は、YouTubeでも解説しています。

▶【スレート屋根】費用対効果最悪!屋根選びで後悔したくない方は必ず見てください

 

 スレート屋根のコスパが最悪な3つの理由

スレート屋根は、瓦などに比べて初期費用は抑えられますが、その後の維持費が膨らむ特徴があります。

 

耐用年数が短い

他の屋根材と比較すると、スレート屋根の寿命の短さが際立ちます。

 

スレート屋根:15年〜20年

・ガルバリウム鋼板:20年〜30年

・瓦屋根:50年以上

 

注意が必要なのは、この15〜20年という数字は「定期的なメンテナンスをして初めて保てる期間」だということです。

放置すれば10年程度で深刻な劣化が始まるケースも珍しくありません。

 

定期メンテナンスの負担

スレート屋根は非常に手間のかかる屋根材です。
そのため、定期的なメンテナンスが必須になります。

 

塗装

スレート屋根は表面の塗膜で保護されていますが、紫外線や雨風で徐々に劣化します。

塗装の目安は5~10年です。

費用は30坪の場合、1回あたりの塗装で約25万〜35万円程度になります。

使用する塗料によってはさらに高額になることも。

 

棟板金の交換

 棟板金とは屋根の頂上にある金属部材です。

交換の目安は10〜15年ごと、費用は約15万〜30万円です。

棟板金が劣化すると、留めつけている釘が緩み、台風などの強風で板金が飛ばされる危険があります。

実際、台風シーズンの後には棟板金の飛散被害が多発しています。

 

最悪の場合は隣家に被害が及び、損害賠償の問題が発生する場合も。

そのため、定期的なメンテナンスが重要になります。

 

コケ・藻の発生

スレートは塗膜が劣化して防水性が落ちてくると、水分を吸収しやすくなります。

特に北側の日の当たらない面や、樹木が近くにある場所などは、緑色のコケが繁殖しやすいのが特徴。

コケが繁殖すると屋根材自体が水を吸って重くなってしまい、最悪の場合は「反り」や「ひび割れ」が発生します。

 

こうなると塗装だけでは対処できないので、屋根材の交換が必要になってくるケースもあります。

 

 

これらのメンテナンスコストを30年間で計算すると、塗装3回、棟板金交換2回で、メンテナンス費だけで100万円以上かかる計算になります。

 

最終的には葺き替え工事も検討するとなると、スレート屋根はトータルコストで考えると安い屋根材とは言えないのです。

 

③ 自然災害への弱さ

「スレート屋根は軽量で地震に強い」と言われる反面、その薄さと素材の性質が、近年の激甚化する自然災害では大きな弱点となります。

 

簡単に割れる

スレートの厚さはわずか5mm〜6mm程度。

これは瓦の半分以下の厚さで、強風で物が飛んできて屋根に当たったり、あるいは強風の衝撃だけでも屋根材がずれたり割れたりすることがあります。

 

雨漏りの予備軍

高所にある屋根の被害は気づきにくいため、知らないうちに破損していることも多いです。

ひび割れた部分から水が侵入すると、下地の防水シートや野地板の劣化を早めることになります。

すぐ雨漏りにならなくても、将来的な雨漏りリスクが確実に高まってしまいます。

 

修繕が困難

スレート屋根は重ねて施工されているため、割れた1枚だけを綺麗に抜くのは技術的に可能ですが至難の業です。

無理に抜こうとすると、周囲の正常なスレートまで傷つけてしまうリスクがあり、10~20万円の広範囲な補修費用が必要になることも珍しくありません。

また、同じ色、同じ製品が手に入らない可能性もあります。

 

雹(ひょう)による被害

2022年に首都圏を襲った記録的な雹(ひょう)では、多くのスレート屋根にひび割れや穴が開く被害が多発しました。

金属屋根や瓦でも被害はありましたが、スレートは衝撃を吸収できず、表面が粉砕されやすいため、被害件数が突出して多かったのです。

日本は台風、地震、雹など自然災害が多い国です。

だからこそ災害に対する強度も、屋根材選びの重要なポイントになっていきます。

 


 スレート屋根を長持ちさせる!正しいメンテナンス方法

すでにスレート屋根の方は、適切なタイミングで手を打つことで、将来的な雨漏りや高額な修理を防げます。

スレート屋根にもメリットがあり、正しくメンテナンスすれば長く使うことができます。

大切なのは知識で適切に対処することです。

 

塗装

最も基本的で重要なメンテナンスです。

劣化のサイン

「屋根の色あせ」が目立ってきたら要注意です。

新築時と比べて明らかに色が薄くなっていたら、塗膜の劣化が進んでいる証拠になります。

また、屋根にコケや藻が生えてきたら早急に対処が必要になります。

これは防水性が失われている証拠です。

一般的には新築から7年、長くても10年を目安に一度専門業者に点検してもらうことをお勧めします。

 

塗装工事の流れ

まずは洗浄作業をします。

汚れやコケが残っていると、新しい塗料が乗らないため、高圧洗浄で汚れをしっかり落とします。

洗浄だけで丸1日かかることも。

洗浄を簡単に済ませる業者がいますが、後々の塗膜剥がれの原因になるため注意が必要です。

次に「下地処理」をします。

ひび割れがあれば補修材で埋めて、屋根全体を平らに整えます。

塗料を乗せていきます。

「下塗り・中塗り・上塗り」と3回塗りを行うのが基本になります。

下塗りは特に重要で、傷んだスレートを元気にする専用の「下塗り材」というのを使うと効果的です。

屋根材に染み込んで、強度を回復させてくれる役割をしてくれます。

それぞれの工程で1~2日の乾燥時間も必要なので、足場設置から撤去まで含めると10~4日程度になります。

 

塗料選びの目安

中塗り、上塗りには同じ塗料を使用しますが、ここでの「塗料選び」が重要になってきます。

 

シリコン塗料

価格と性能のバランスが良く、最も一般的で人気の塗料です。

費用は約25〜35万円で、耐久年数は10〜12年ほどです。

 

フッ素塗料

耐久年数が15〜20年高く、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い塗料です。

費用は約46〜63万円です。

 

遮熱塗料(サーモアイ等)

最近では「遮熱塗料」や「断熱塗料」も人気があります。

例えば「サーモアイ」という塗料は、太陽の熱を跳ね返し、屋根の温度を下げる効果があります。

実験では室内の温度を2度から3度下げている効果が確認されており、夏場のエアコン代が節約できるので、長い目で見れば初期費用の差を回収できる可能性があります。

 

注意点

塗装で屋根の隙間が埋まると、雨水の逃げ場がなくなり木材が腐る原因になり、最悪の場合雨漏りに繋がる恐れがあります。

「縁切り」という作業や、「タスペーサー」という部材などで屋根材の隙間を確保する工程が見積りの項目にあるか必ず確認してください。

 

カバー工法・葺き替え工事

屋根材自体の痛みが進んでる場合は、塗装だけでは対応できない可能性もあります。

そこで検討するのが「カバー工法」と「葺き替え(ふきかえ)工事」です。

 

カバー工法

今あるスレート屋根をそのままにして、上に新しい屋根材を重ねる工法です。

古い屋根を撤去しないので、工期も費用も抑えることが出来ます。

 

重量の心配がある方もいらっしゃるかと思われますが、カバー工法に使う金属屋根材は軽量であるため、スレート屋根と合わせても瓦よりもずっと軽いので心配不要です。

 

一般的な30坪ぐらいのお宅で50万〜80万円程度断で葺き替え工事と比べると3割から4割ほど安く済みます。

屋根が二重になるので熱性や遮音性も向上するというメリットがあります。

アスベスト含有のスレートの場合、撤去費用がかからないため特に有効です。

 

ただし、デメリットとして下地が傷んでる場合はカバー工法はできません。

下地が腐ってたり雨漏りが起きている場合は、葺き替えが必要になります。

 

葺き替え工事

今ある屋根を完全に取り払って、新しい屋根に交換する方法です。

防水シートや野地板の下地材も全部新しくなるので、屋根全体を完全にリフレッシュすることができます。

費用は100万〜150万円です、今ある屋根の撤去費用や廃材の処分費用が加わるので高額になりますが、屋根が完全に新しくなるので耐久性は抜群です。

 

カバー工法・葺き替え工事どちらを選べば良い?

築15年から20年で屋根材の痛みが軽いなら、カバー工法がおすすめです。

一方、築20年以上で雨漏りがある場合や、下地の痛みが疑われる場合には、葺き替えを検討してみてください。

カバー工法や葺き替えの際は、スレート屋根の弱点を克服できる「金属屋根材」がおすすめです。

特にガルバリウム鋼板などは軽く丈夫で、メンテナンス回数も少なく済みます。

また、「スーパーガルテクト」は持ちが30年以上で、途中のメンテナンスもほとんどいらず、長期的に見ればスレート屋根よりもコストパフォーマンスが良いためおすすめの屋根材になります。

 

アスベストの問題

2006年以前に建てられた建物のスレート屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。

屋根材として固定されている状態では問題はありませんが、葺き替えで撤去する際には、アスベストが飛び散らないように特別な処理が必要になります。

撤去処分の費用は、通常の約1.2~1.5倍になります。

 

そのため、アスベストが入っている可能性がある場合はカバー工法を選ぶことをお勧めします。

屋根を撤去しないので、アスベストが飛び散るリスクもなく、費用も抑えることが出来ます。

 


まとめ

スレート屋根は、新築時の見積もりを安くするには最適ですが、30年・40年という長いスパンで見ると、決して「安い屋根」ではありません。

大切なのは、目先の費用だけでなく、将来かかるメンテナンス費を含めたトータルコストで判断することです。

「自分の家は大丈夫かな?」と不安な方は、一度屋根の専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

 

 

屋根工事に関するご相談はこちらまで

 

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。

〇いらかの屋根外壁工事、施工得意エリア

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